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リベイラ市場で特別に美味しいロブスターを食べた [B級グルメ雑感]

リスボン最後の日、ちょっと時間があるのでリベイラ市場にまで行く。リベイラ市場は最近、ちょっとグルメのニーズにも対応して市場に隣接してレストラン街を設けたそうだ。これは、マドリッドやバルセロナ、デンマークなどでも観られているトレンドであるが、都市の鍼治療としても効果が高い。ということで、いそいそとホテルに荷物を預けて出かけた。
 リベイラ市場は思ったより大きくはなかった。建物の構造も大きく3つの棟に分けられておりシンプルであり、迷子になることはない。一国の首都の市場として捉えると、ちょっと拍子抜けする。カーディフの市場とかぐらいの大きさであろうか。
 3つのうち、一つの棟は従来からの市場で魚やら肉、野菜などの生鮮食品が売られている。魚が多いのと蛸やイカなどが置かれているのが印象的である。というのも、蛸やイカなどを食べる国は多くないからだ。ただ、イカの目が死んでいる。これは日本の市場や魚屋とは違う点でちょっと残念だ。
 真ん中の棟は小さく、小売りをする店が集まっている。そして一番西側にある棟がフード・コートのようになっており、空間も洗練されたデザインがされており、お洒落でいい感じである。店はマクドナルドやスターバックスのようなファストフードと思しき店はなく、どの店も皆、黒と白のシックな看板に統一されている。コンフェクショナリー、揚げ物系、ステーキ、魚介類の店など、どれもなかなか魅力的であるが、店の前に大きな水槽が置かれており、ロブスターやら蟹やらが入れられている魚介系のレストランにてリスボン最後の食事を取ることにした。名前はアズールという。
 飛行機の時間は15時50分。ホテルに荷物を置いているので、13時にはホテルに戻っていたい。ホテルまでは地下鉄で30分弱。時計を見ると12時ちょっと前。おそらく大丈夫であろう、というところでカウンターに座ると店は12時からだから、と言われる。まあ、他に客もいないし10分ぐらいなら待てばいいか、と思いそのまま座る。さて飲み物は?と聞かれるので水を注文し、そのままボーッとしていると12時を回る。それでもすぐに注文は取りに来ず、いろいろと開店の準備をしている。ちょっと私が、いらいらし始めた12時10分頃になって、ようやく若い女性の店員が注文を聞いてくれる。ここは、やはりロブスターでしょう。しかし、あまりにも大きい。値段も1キロ90ユーロとなかなかの値段だ。これは海老かな、と躊躇したが、「水槽の中から一番小さいのを選べば」と言ってくれる。そこで水槽を見に行くが、どれも巨大だ。というか、水槽の中なので実際よりも巨大に見えているのは分かるのだが、まるで猫ぐらいの大きさに見える。これは無理かな、と諦めかけると、店の人が「この小さいのはベイビーだから、食べられるでしょう」と言う。流石にベイビーだったら食べられるな、と思い切って注文する。注文すると、女性店員は水槽からそのロブスターを取って、まな板の上に置くと、いきなり包丁で脳髄に振り下ろした。ロブスターはばたばたしているが、頭を押さえられているのでどうにもできない。ばたばたの力が弱まったのを確認して、店員は一挙に身体を真っ二つに包丁で分けた。この若い女性店員は、華奢な身体をしていて、なかなかの美人であるので、ロブスターを切り捌く姿は絵になるが、逆に美人であるからか、その姿はちょっと怖い気もする。ついでにポテトとパンも注文してしまったのだが、これはどちらかでよかった。というのは食事が来てから気づいたのだが、圧倒的な量だからだ。
 さて、問題はこの捌いた後からなかなか料理ができないことである。メニューをみると、ファストフード?そんなに早くはないですよ、などのコピーが書かれている。どうも、ここに出店できる店は、料理の審査を通ったところのみのそうだ。普通の状態であれば、これは大変有り難いのだが、飛行機の時間が迫っている私にとっては、これは若干、由々しき問題である。12時30分を回ったぐらいの時間になってようやく料理が出てきた。オーブンで焼かれたものだが、ニンニクとオイルだけの味付けのようだ。さて、しかし食べてみたらこれが絶品のように美味しい。私は日本以外では、ほとんど魚介料理を美味しいと思ったことがないので、これは嬉しい驚きであるし、予想外であった。まあ、さっきまで生きていたので素材は相当、いいのかもしれないが、どんなにいい素材でも駄目にしてしまうのがヨーロッパ人というか日本人以外だから。例外的に私が魚介料理を美味しく海外で食べられたのは、釜山の魚市場ぐらいである。そういう意味で、アズレのロブスターには驚いた。あとポテトフライもしっかりと、ここで切って揚げられたもので、これも美味であったが何しろ量が多すぎる。飛行機の時間もあるので、これは袋に入れてもらった。そして、量り売りなのでどきどきさせられた値段であるが、57ユーロ、チップを入れても65ユーロで済んだ。600グラムぐらいかな、と店員は言っていたのだが、ポテトやパン、水を二本注文したことを考えると、500グラムぐらいであったのではないか。最後にポルトガルの評価が大きく上がった。この市場で昼ご飯を食べられてよかった。

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(店にある巨大な水槽)

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(ディスプレイの食材が食欲をそそる)

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(テーブルクロスにスローフード宣言がされていた)

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(生きたロブスターを捌く女性店員)

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(なかなか格好がよい)

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(ロブスターの半身。出されたのは一匹)

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