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大山(日本百名山24座登頂) [日本百名山]

 大山に登ることにする。単独登山である。宿泊したのは国民宿舎大山ビューハイツ。大山の夏登山口からは離れているが、この宿の有り難い点は、前日にチェックアウトさせてくれるので早朝、出発できることと、朝食をお弁当にしてくれることである。お弁当は夕食時に渡してもらった。さて、19時過ぎには夕食を終えて部屋に戻るのだが、その日は寝不足ということもあってすぐに寝てしまった。起きたら1時ちょっと過ぎ。多少、睡眠が不足はしているが、もう目はがんがんに冴えている。窓の外は月が明るく、大山の輪郭がはっきりと見える。雲一つない。これを見て、さらに目は覚め、もう無理して寝ようとすることもないと考え、溜まっている仕事をすることにした。そうしていたら、もう4時過ぎになってしまっている。窓の外をみるともう明るくなっている。これはいかん、と急いで準備をしてレンタカーで登山口にもっとも近い駐車場に行く。駐車場には10台弱ぐらいの車が既に駐車していた。朝の時間帯は寒い。登り始めるとすぐ暑くなることは分かっていても、この登り始めの寒さは意外なほどだ。速乾性のシャツに長袖、さらに念のために持ってきていたパーカーを羽織る。このパーカーがなければ寒過ぎたであろう。また、手袋も防寒用にする。ちょうど5時頃に登山を開始する。
 駐車場に隣接している登山路のようなところを何も考えずに歩き始めようとすると、同じような駐車をしていた人が「そこは登山路じゃないですよ」と教えてくれた。いきなり、大きなミスをするところであった。登山口は、大山橋を西に少し歩いたところにあった。
 登山開始からほとんど階段の連続である。大山周辺は西日本最大のブナ林だそうだが、ブナの緑がとても美しい。ここまで美しい森は滅多に見たことがないのではないだろうか。アメリカのワシントン州のオリンピック公園や、北カリフォルニアのレッドウッドの森に入ったような神聖なる森の世界に入ったかのようだ。厳かでありながら、どこか優しい。素晴らしい森であり、感動しつつ一歩一歩、標高を稼いでいく。しばらくは展望もなく、ひたすら森の中を登っていくという感じであるが、気持ちは充実している。四合目ぐらいで、日本海の青さが目に入る。そして、しばらく高度を上げると、米子市の美保の関が見える。目を見張るかのような美しさだ。日本という国土には、こんなにも美しい場所があるのか、と大袈裟でなく思わせる光景である。
 そして1時間10分ぐらいで6号目に到着する。ここは、大山の凄まじい山容と日本海の絶景を展望できる。東の方では日本海に雲海が被さっている。この景観もなかなか素晴らしい。ぶよのような虫が6合目付近には多くいて、耳を咬まれたようで、その後、ずっと痒くて困った。後で虫除けスプレーをかけたら寄ってこなかったので、これをしておくといいであろう。6合目付近からもそのまま急坂は続く。まだ日が昇っていないので木陰の中を歩いて行けるが、もう少し、遅くなり太陽がそのまま照りつけると、相当、暑くなると思われる。
 急坂ではあるが、時折、展望が開ける。その展望の素晴らしさに疲れは吹っ飛ぶ。ということもあり、標高をどんどん稼ぐことができる。八合目からは、登山路は木道になる。この沿道には、ダイセンキャラボクという常緑の低木が生えている。これらの高さは50cmから2mと低く、葉は針葉で先がとがっている。これらは鳥取の木としても指定されているようである。
 さて木道になってあっという間に山頂に着くかと思ったが意外と時間がかかる。とはいえ、素晴らしい展望と山頂が見えていることもあり、足取りは軽い。木道を歩き始めてから20分で山頂に到着する。時間は7時17分である。山頂からは360度の展望が得られる。この日は雲一つなく、その展望はひたすら素晴らしい。体調は悪くない。おにぎりを食べて、この絶景を十分に楽しんだ後、下山し始める。
 下山し始めた時は、体調が好調であったこともあり、ユートピア避難小屋まで足を伸ばそうかと思ったのだが、六合目頃には膝に疲れが来てしまい、とてもそれどころではなかった。これは、急坂であるにも関わらず、元気であったので勢いよく下山してしまったためであろう。六合目をちょっと降りると行者分かれという分岐点に着く。そこからは行きとは違う行者コースを降りる。行者コースは美しいブナ林の中を歩く、素晴らしい森林浴を味わえるコースで、また、大山の見事な北壁を望むことができる。それでいて夏登山口に比べると登山者はずっと少ない。ちょっと遠回りになるが、この道で降りてきて大正解であった。そして、9時30分過ぎに大神山神社奥宮に着き、10時ちょっと前に大山寺に到着する。
 温泉に入ろうと考え、ガイドブックが勧めていた大山レークホテルまでの4キロの距離をレンタカーを飛ばすと、日帰り温泉のサービスはもう止めたそうである。それではどこに行けばいいかを尋ねると、豪園湯院がいいとのこと。ここは私がレンタカーを駐車していたところのそばだ。なんかえらく無駄骨だなと思いながら、再び大山の登山口の方まで戻ると豪園湯院は11時から開業だったので、ちょうど開業直後に入ることになった。ということで、それほど無駄骨ではなかったかもしれない。豪園湯院はなかなかいいお湯で、疲れも吹き飛んだ。
 単独登山では最もチャレンジングな挑戦であったが、膝が痛くなったことを除けば、ほぼしっかりとやり遂げることができたのではないだろうか。ちょっとだけ自信となった。

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(登山口の駐車場に到着する。4:48)

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(登山口の駐車場の前にある道を登山道と間違えて登り始めそうになる)

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(厳かな朝の空気の中を歩き始めていく)

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(一合目。5:11)

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(登山道はしっかりと階段として整備されている)

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(二合目。5:17)

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(三合目。5:41)

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(徐々に朝日が森を照らし始める。5:44)

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(四合目。5:51)

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(四合目から後ろを振り返ると、息を呑むような日本海の絶景を観ることができる)

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(五合目。6:03)

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(日本海の絶景)

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(六合目。6:18)

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(朝日を浴びる大山の絶壁)

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(六合目をちょっと登ったところから展望する日本海の絶景)

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(七合目。6:33)

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(米子市の展望)

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(山頂へと最後のアプローチは木道が続く。6:57)

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(木道の両側にはダイセンキャラボクが展開する)

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(大山の頂上へ2時間ちょっとで着く。7:17)

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(頂上から弥山の方を望む)

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(頂上から美保の関を望む)

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(素晴らしい景観の中を下山し始める。7:35)

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(六合目に着く。8:22)

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(行者コースを降り始める。8:39)

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(行者コースのブナ林の木漏れ日の中を歩く)

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(大山の素晴らしい北壁を展望する。9:12)

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(行者コースの気持ちよい森の中を歩いて行く)

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(大神山神社奥宮。9:44)

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(大山寺。10:00)
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