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島根と鳥取でいろいろと考える [地球探訪記]

 3泊4日で島根と鳥取を訪れた。最初の2日はセミナーに参加したのだが、3日目は午前中には足立美術館に行き、午後には鳥取県の江府であいきょうの安達社長を訪れ、たいへん貴重な話を聞くことができた。そして4日目は午前は大山に登り、午後は境港に行き、水木しげるロードを視察し、美保の関を訪れ、さらに出雲で蕎麦を食べようとしたため、地方の自動車社会の非効率を身をもって体験することができた。この4日間で、随分と学ぶことができたのではないかと思う。それらに関して一挙に書くのは大変であるのと、読む方も大変であると思われるので、適宜、分割してこのブログでもまとめていきたいと思う。それらは、次のようなことである。
・出雲市のあるシャッター商店街で生き残ったのは、菓子屋、蕎麦屋、麹屋といった自分の店でものをつくっているところと病院
・出雲市の中心市街地はほとんど道路と駐車場。それにも関わらず、これらの駐車場の利用が制限されているので、駐車場はあっても使えない、という馬鹿げた事態が生じている。
・水木しげるロードはせっかく、ボトムアップで成功しているのに行政は道路を拡幅することでそれを台無しにしようとしている。まさに愚策中の愚策とはこのことではないだろうか。
・境港で一番、評価が高いお寿司屋さんに行くが、たいへん今ひとつであった。外食のレベルがコスパを含めて、地方と東京との格差が本当に大きくなっていると思う。地方で美味しいグルメなどというのは、京都や大阪や一部を除くともはや幻想なのではないだろうか。
・景観をつくるのは屋根、と看破したのは伊藤滋先生だが、日本の風土に合った景観をつくる屋根は瓦であると思う
・山陰地方は日本でおそらく最も景観が美しい地域なのではないだろうか。それをどんどんと壊そうとしているのが、土木行政が邁進している道路事業という悲劇。
・足立美術館の庭園が美しいのは、借景である周辺の山々が美しいからである。
・足立美術館はちょっとぼったくり商法なのではないだろうか。
・あいきょうの安達社長は素晴らしい。こういう人が地方の衰退を阻止しているのだが、個人の力だと限界がある。それを補完できるのは行政だけだが、その行政が期待できない。しかし、ここで行政が対応できないと地方は本当に消滅してしまうであろう。
・あいきょうの移動販売の魚の方が、農協の魚より遙かに新鮮であるという不思議。というか、農協コープは競争力がなさすぎるのかもしれない。
・過疎集落において必要なものは買い物の場であると同時に、コミュニティが出会える広場のような機会。これはオンライン・ショッピングでは決して提供することはできない、という話。
・大山の大自然は本当に素晴らしい。日本にもこのようなしっかりとした国立公園と豊かな生態系保全の仕組みがあることに大変、感銘を受ける。
・大山の登山は快晴に恵まれ、ちょっと忘れられないような感動を覚えた。
・工務店の人達は、街をつくるうえで重要な役割を担える可能性を有している。
・動物園のマイクロ・クライメットをしっかりとデザインしたら、動物が元気に行動するようになって動物園の来場者も増えたといういい話。
・小泉八雲の偉大さを松江にて知る。
・松江の都市の質の高さに驚く。しかし、それを壊すような道路拡幅工事も進んでいる。
・オリジナルの天守閣が残っている都市は本当に幸いである。しかし、その松江でも天守閣は壊される風前の灯火であった。
 ということで、ざっと整理してみても18ぐらいのブログのネタになるようなことを徒然と思っている。なるべく文章にまとめるようにしたいところである。

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