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トランプが多用するフレーズ [トランプのアメリカ]

トランプが多用するフレーズに関する記事をCNNのサイトで紹介している。
http://edition.cnn.com/2017/04/21/politics/donald-trump-president-speeches-favorite-phrases-trnd/index.html
稀代のコン・アーティストであるドナルド・トランプ。しかも、通常の詐欺師は対個人とのコミュニケーションで相手をだますが、トランプはツィッターというメディアを通じて、一挙に騙そうとする。そして、それを検証するマスコミ、学者、統計を「フェイク・ニュース」と言い放ってしまう。大した度胸というか、おそらく多くの詐欺師と同様に、自分も騙しているのではないか、と思われる。
 さて、私がより興味があるのは、このどう見ても偽物であるドナルド・トランプになぜ、多くの人が信頼を置いたかということである。それは、彼のコミュニケーション・スキルにあると思っている。そのような疑問を抱いていた私にとって、この記事は大変興味深い。
 細かい点は、サイトを閲覧してもらえればと思うのだが、時間がない方や英語が面倒な方に代わって、私が簡単に内容を紹介すると以下のようになる(私のコメントも書かれている)。

 この記事はトランプが大統領になってからの3ヶ月間、どのようなフレーズを多用したのかを分析している。
 最も多用されたのが「Believe Me」で26回。これは、嘘をついている人が最もよく使うフレーズではないだろうか。本当のことを言っている人は、あまりこういうことを言わないような気がする。
 次は「We are going to make….」で12回。無責任に未来を保証するような言葉であり、これもいい加減な自社株とかを売ろうとする宣伝マンのようなフレーズである。
 そして、「A Lot of Money」の9回。やはり不動産業という人々のお金への「欲望」を逆手にとって事業を拡大してきただけあって、大統領になっても、このフレーズが思わず出ちゃうのでしょう。しかし、大統領はお金を儲けることを人々に約束してはまずいでしょう。大統領の仕事をまだ分かっていない気がします。
 「He’s A Great Guy」の6回。トランプの言葉でよく聞かれるのは、Bigly, Tremendous, Unprecedented(トランプはツィッターで綴りを間違えてUnpresidentedと書くという大失態を犯している。下記参照、
http://www.cnbc.com/2016/12/17/trump-faces-unpresidented-moment-on-twitter.html), Great, Absolutelyなどその内容が不明瞭な形容語である。日本語で言えば「凄い」、「凄まじい」、「とっても」、「やばい」といったような単語で意味はない。このような形容語を用いるのも、詐欺師っぽい。
 他にも「We are going to take care of」(8回)といった安直な約束、「The Incredible Men and Women」(6回)、「Billions and Billions of Dollars」(7回)、「Winning Again」(5回)などが多用されている。
 そして、この記事は、トランプはビジネス世界で受けのいい言葉を多用していると解説している。そして、また細かいことはよく分からず、大きなビジョンで物事を捉えているだろうとの言語学者の解説を紹介している。

タグ:トランプ
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