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目黒川は相変わらず臭い。なぜ、ここに人が多く訪れるのか不思議である。 [都市デザイン]

 私は目黒区立東山中学校を卒業している。池尻大橋と中目黒、祐天寺を結ぶ三角形の重心にあるようなところで、鉄道駅はどこも遠い。さて、そこのそばを目黒川が流れている。中学時代の目黒川の印象はどぶ川で、その周辺には小さい工場がたくさんあり、川は汚く、臭いもきついものがあった。中目黒のイメージも悪く、駅を分断する山手通りは自動車が多くて、その歩道は狭くて自転車といつもぶつかりそうになり、さらに駅の裏側にある飲み屋街がマイナスな意味で怪しげでアウトローな雰囲気をぷんぷんとさせていた。ということで、中目黒駅周辺の目黒川にはとてもマイナスなイメージを持っていたし、そこを歩きたいとは思わなかった。ただ、当時から桜並木はあったかもしれない。
 その後、会社に入り、目黒川沿いのオフィスで働いていたことがある。雅叙園が建てたオフィス・ビルである。その時も相変わらず、目黒川は臭った。会社で働いていた時にお花見をしたことがあるが、目黒川ではせずに、ちょっと離れた公園でやった記憶がある。
 さて、そして今、再び毎日、目黒川を越えてバス通勤をしていることもあり、目黒川を見るのはしょっちゅうだ。ただ、中学時代やオフィス時代と比べて大きく変わったことは、いつの間にか目黒川の花見がなんか観光資源になってしまったことと、中目黒がお洒落なイメージを持つことになったことである。なんか、子供時代は今ひとつで目立たなかった同級生が、大人になったら大スターになってしまったような感じである。驚きだ。
 ということで、随分と目黒川の臭いも改善されたのかな、と勝手に思っていたのだが、最近、目黒川のそばを歩いたら、相変わらず猛烈などぶ川の臭いを発していた。なんだこれは、と川を覗いたら、ヘドロのようなものが大量にぷかぷかと浮いていた。
 地元住民はこれは昔からのことなので、対処する必要は特にないかも知れない。しかし、遠くからこの目黒川にお花見等来る人や、中目黒のお洒落化を図っている人は、この目黒川の臭さ、汚さは本気で対処すべきだと思う。というか、この臭さの中、なぜお花見をすることができるのか、とても不思議な気分になる。私は今でも目黒川でお花見をしようとは全く思わないし、中目黒に行きたいとはまったく思わないが、それでも、この事態を改善しないとリピーターがいなくなるのではないか、と余計なお世話であるが心配する。デート・スポットとして人気があるらしいが、この臭いと川に浮かんでいるごみを見て、盛り上がるカップルは少ないだろうと老婆心ながら思う。

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