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エアフルトのプラッテンバウ団地でネオナチの活動場所を視察する [グローバルな問題]

 昨日のブログで、エアフルトのプラッテンバウ団地ヘレンベルグを訪れたことを書いたが、ここに実は、ネオナチの集会が行われている場所があるというので、そこに連れて行ってもらった。壁いっぱいにネオナチのグラフィティが描かれている。私にはそれがネオナチと関係があるということはすぐ分からないが、ドイツ人にはすぐ理解できるそうである。それにしても、色使いは黒、黄色、赤。ドイツの国旗と同じ色である。これが、やはりドイツ民族らしさを象徴する色なのであろうか。好奇心から、これらの写真を撮影していたら、ここに連れてきた人に「襲われるかもしれないので気をつけて下さい」と言われた。
 このネオナチの集会には、結構、小学生ぐらいからが参加し、ヒットラーの「わが闘争」を読んだりするそうだ。私は読んだことがないが、そういう右翼心を喚起するような内容なのかもしれない。ただ、我々を連れて行ってくれたコミュニティ・ビルダーの人によれば、そのような集会に参加している若者はヒットラーの思想というよりかは、政治的活動に関心を持っているものも多いそうで、リーチアウトすると意外とコミュニケーションはできるそうである。とはいえ、有色人種がリーチアウトするのは危険であろうが。
 エアフルトはどうも相当、右翼的な活動が盛んなようで、毎週2千人のウルトラ・ライトのイベントが大聖堂広場で開催されていたそうだ。この話を私はエアフルト大学のドイツ人の知り合いから、エアフルトを発った後に聞いた。もしかしたら滞在中は、我々が過敏に反応するかもしれないので教えなかったのかもしれない。
 トランプ大統領が当選してから、アメリカでも人種差別的な暴力事件が頻発しているが、そのような傾向はドイツ(旧東ドイツ)でも見られるようになっている。いろいろと難しい舵取りが求められる時代となっている。

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(ネオナチの集会場所でのグラフィティ)
 
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