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ドイツの鉄道は上下分離しているので乗るときは注意が必要だ [ドイツ便り]

 ドイツの鉄道は上下分離している。そして、ドイツ鉄道以外のサービスが増えてきているので乗るときには注意が必要だ。というか、例えばハンブルグからケルンに向けては、ドイツ鉄道の特急列車と違う会社の特急列車が走っている。したがって、ドイツ鉄道の切符を買って、この違う会社の特急列車に乗ろうとしても乗れない。このような流れは最近のトレンドのようで、ドイツ人も結構、混乱していると思われる。
 さて、上下分離が特に進んでいるのは縮小激しい旧東ドイツだと思われる。運行頻度も低く、サービスの悪いドイツ鉄道に対抗して、多くの地域鉄道が走っている。これは、サービス供給が増えるということでは、地域にとっては好ましいことではあるが、外国人観光客にとったら、チケットを購入する時に細心の注意が必要となる。特に乗り継ぎをする時は大変である。まあ、何回か乗ればシステムも理解するのであろうが、最初は相当、注意しないと酷い目にあうだろう。
 酷い目といえば、私がゲーラからプラウエンに行くために乗ったエルスター・ザール鉄道は、途中の駅で行き先が二つに分離するのであるが、それは車掌に言われるまで気づかなかった。これは、急いで車両を乗り越えたので大丈夫だったが、もう一つは、この列車はバスと同様に、ボタンを押さないと止まらない駅が幾つかあったことである。これは、路線地図を見ていて気づいたことだったが、これを見なかったら気づかなかったかもしれない。
 このように外国人観光客からすれば、なかなか難しいドイツの上下分離であるが、それはともかく、これは地域コミュニティを維持するためには非常に重要な社会インフラだと思う。特に留萌線、三江線、夕張線など多くの地方路線の廃線が計画されているが、それらも線路というインフラを維持させて、誰かに走らせることはいつでも出来るようにしておくといいと思うのである。そして、線路は道路と同じような極めて公的な社会基盤であると位置づけて、税金で管理するといい。今のように赤字だから廃線などを続けていくと、地方は間違いなく衰退するであろう。というか、世界中に黒字の鉄道旅客サービスなどは日本を除くとほとんどないことを誰かお願いだから、霞ヶ関の役人と国会議員に教えて欲しい。

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