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おせち料理を食べない人達 [グローバルな問題]

 年末から正月にかけてスキー場のホテルに来ている。このホテルはバイキングなのだが、元旦の朝食はさすがにおせち料理とお雑煮が提供された。しかし、おせち料理だけでなく、白飯も提供されたり、パンなども提供されたりしていた。むしろ、通常のバイキングの朝食におせち料理と雑煮が追加されたような形であったかもしれない。流石に私の家族は、おせち料理しか取らなかった。それは、お正月の雰囲気を味わいたいということもあるが、日本人としておせち料理という貴重な食文化を継承させるうえでも、その程度の自覚を持たなくてはいけないと思っているからだ。などといいつつ、おせち料理をつくっていない、という点でまったくもって立派ではないことは自覚しているが、毎年、正月に旅行をするのは、家内とおせち料理を巡って夫婦げんかをすることを避けるためであったりするので、その点は許していただければと思う(おせち料理を準備すると、7割以上は私がつくってしまい、毎年の恒例のように夫婦げんかをしてしまうので)。
 まあ、つくるということを放棄しても、せめて消費することはしないといけない、ぐらいの自覚はあるが、周囲のお客さんの多くは正月から白飯を食べたり、パンを食べたりしていた。おせち料理が嫌いなのだろうか。それとも、普段、食べ慣れていないものを食べることに抵抗があるのだろうか。外国の方なのかと思ったりしたが、日本語をしゃべっているし、このホテルは、そもそもあまり外国人は来ない。なんとも不思議な光景である。確かにおせち料理をつくることを放棄した私が言うのは、図々しいところはあるが、日本人が日本人であることの一つとして、日本文化を次世代の人類に継承する役割を担うことがあると思う。つくらなくても消費する、そのような文化的な活動にせめて食べるということで貢献してもいいのではないかと思う。そういう考えもない人達は、本当に日本人なのであろうか。嫌味ではなく、ちょっと真剣に考えさせられている。
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