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カジノをどうしてもつくるというのであれば、苫小牧につくるべきである [地域興し]

 カジノ法案が今日にも衆院を通過しそうだ。このブログを読まれている人は、もうその結果を知っているだろう。さて、IRの誘致を考えている自治体は7つ。東京都(お台場)、横浜、大阪市(夢州)が注目されているが、私はカジノという濡れ手に粟的ビジネス・チャンスこそ疲弊している地方の活性化の切り札として使ってもらいたいと思っている。
 私は、基本的にカジノは強く反対しているが、もしどうしてもつくるというのであれば、それを大都市に誘致するような愚をさらに重ねることだけは避けてもらいたいと強く思う。そもそも世界的にみてもカジノというのは、大都市から隔離されて行われる。アメリカではネバダ州がカジノ解禁だが、それはネバダ州の大部分が荒涼たる砂漠で、他にめぼしい産業(軍事産業はある)がないからである。
 上記の3以外に手を挙げているのは、釧路市、苫小牧市、留寿都村の北海道勢、そして佐世保市(ハウステンボス)である。これら4つのうち、私が強く推したいのは苫小牧市。苫小牧にはまったく買い手がつかなかった広大な工業団地が広がっているし、社会基盤も整備されている。千歳空港からのアクセスもよいし、北海道はインバウンドの観光客も多い。ニセコや札幌、支笏湖などともパッケージ化しやすく、その経済効果はすこぶる大きなものが期待できるであろう。社会基盤、アクセスのよさ、さらにはその地方において新たな産業の必要性の高さ、などから苫小牧市はまさにカジノを設置するのに適している。
 この苫小牧には大きく遅れは取るが、佐世保市のハウステンボスも次点としては検討に値する。苫小牧もハウステンボスももとはといえば、新産業都市という国策の失敗が背景にある。国策の失敗の責任を地方に対して取る、ということを国はしっかりと考えないといけないと思う。
 間違っても横浜市やお台場、そして地方都市に落ちぶれたとはいえ、腐っても大阪市にはカジノをつくるような愚は避けてもらいたい。
 

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