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久し振りにメキシコ空港に降り立つ [地球探訪記]

 メキシコ空港に久し振りに降りた。ブラジルに行くトランジットのためなのだが着いたのが14時。飛行機の出発時間が23時過ぎなので2時間前に通関したとしても8時間は時間がある。まあ、実際荷物を取って、出たのは16時頃なので6時間ぐらいなのだが、トランクはサンパウロまで直通なので手軽だし、本来ならメキシコ・シティに出向くべきなのだが、その気力も体力もない。これは、飛行機でほとんど寝られなかったこともあるが、メキシコ・シティという大都市の喧噪と混乱に神経が堪えられそうもないからだ。それにしても、これからサンパウロを経てクリチバまで行かなくてはいけないのに、道半ばのメキシコ・シティでこんなに疲れているのは不味い。
 それはともかくとして、空港に降りて驚いたのは英語があまり通じないことである。空港の職員も完全、スペイン語のものもいる。流石にフード・コートでは英語がしゃべられる店員がいるが、そこらへんおおばちゃんはスペイン語オンリーである。南米諸国は英語がほとんど通じない。1997年の頃であるが、ブエノスアイレスのホテルの受付のおっちゃんと言い争いになって警察を呼ばれたことさえある。ブエノスアイレスではタクシーの運転手とコミュニケーションをするのも大変であった。
 そしてメキシコはスペイン語圏の国ではもっとも英語が通じる国といった印象を抱いていた。したがって、今回、2004年以来となる12年ぶりのメキシコ訪では、ちょっとこの英語の通じなさは意外である。
 エア・メヒコの機内食が相当、不味かったのでお腹が空いていたこともあり、空港のフード・コートで食事をすることにした。フード・コートには寿司屋をはじめとして中華料理屋、ピザ屋などがあったが、当然、地元のメキシコ料理屋で食事を注文する。興味深いのはこの店のメニューには、アメリカ料理であるブリトーはもちろんのことケサディジャやトスターダなどもなかった。ここらへん、テックスメックス(アメリカでのメキシコ料理)と本場メキシコ料理の違いは興味深い。私は唯一、知っているメニューであるタコスを注文する。タコスは、柔らかい円形のトーティジャの上に基本鶏肉をほぐしたものと豆をすりつぶしたものが乗っているという料理であった。本場で食べているせいか、ちょっとアメリカのタコスより美味しいような気がする。お好みで入れる具として大量の酢漬けの紫タマネギとライム、さらには辛子が3点ほどつく。赤、オレンジ、緑の辛子である。私は緑の辛子をグアカモリと誤解して、大量につけて食べたら強烈な辛さに舌が麻痺をした。それは、グアカモリではなくて、フェラピーノ系の緑唐辛子を潰したものであった。老眼になると、こういう間違いを多く犯すようになる。
 このフード・コートでは充電ができる。飛行機に乗る前にコンピューターが充電されていることは極めて重要なので有り難い。しかし、ワイファイがうまく通じないという問題がある。これは私のコンピューターのせいかもしれない。
 他に空港で発見したこととしては、メゾン・カイザーのイート・インができる店があったことと、セブンイレブンが複数あったことである。空港にセブンイレブンというのは、アメリカではあまり見かけないので、このセブンイレブンは日本系列なのではないかと思ったりする。あと、ファストフードはカールス・ジュニアが複数店舗、立地しているということである。こういうグローバル企業の国によって異なる流通状況は興味深い。

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(空港のフードコートのタコス)

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(セブンイレブン)

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(メゾン・カイザーのイート・インができる店)
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