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西地区決勝第六戦(サンダース対ウォリアーズ)は歴史に残るような名試合であった [スポーツ]

 2016年5月28日(現地時間)のオクラホマシティ・サンダーとゴールデンステート・ウォリアーズの西地区決勝第六戦。第四戦を終えてサンダーが三勝してウォリアーズは、第5戦以降はすべて負けたらお終いという背水の陣の状態。第三戦、第四戦はサンダーの大勝。どうやってウォリアーズが勝てるかも見えない状況であったが、第五戦はウォリアーズがホームで勝ち、一矢を報いた。それでも一敗もできない状態は変わらず。サンダースのホームでの第六戦は第五戦以上に厳しい試合になると予想された。第五戦もウォリアーズは勝利こそすれ、接戦であり、ゴール下で圧倒的な強さを発揮し、またサンダーのスーパースターの一人、ウェストブルックがチームメートを活かし始め、ウォリアーズの劣勢は変わらないと思われたし、多くの評論家もそのような意見を披露していた。
 さて、そのような状況であるが、この第六戦でウォリアーズが負けたら、それでシーズンは終了である。今年は、NBA史上最多勝利を記録するなど、以前からのウォリアーズ・ファンとしては、信じられないような快進撃を披露してくれたチームの最終戦はしっかりと見届けなくてはならないと、最初から試合を観戦した。
 さて、試合はサンダーが主導権を握った。第1クォーター、第2クォーター、第3クォーターもサンダースはウォリアーズよりも得点を重ねる。ウォリアーズはクレイ・トンプソンのプレイオフ記録になる3点シュート成功数がなければ、大敗を喰らっていたであろう。それでも、第3クォーターには最大で13点差が開いた。状況が変わったのは第4クォーターである。
 第4クォーターが開始した時は8点差。しかも、しばらくはサンダーのペースであり、トンプソンの3ポイント・シュートしかサンダーに食らいついていく術はないかとさえ思わせられた。しかし、トンプソンが3ポイントを決めていく中で、カリーもシュートを決め始める。イグアダラは素場らしいディフェンスでデュラント、ウェストブルックを抑え始める。
 そして、残り4分48秒でウォリアーズは16対4でサンダーを圧倒した。それまでサンダーはほとんどターンオーバーがなかったのだが、第4クォーターでは、プレッシャーからかターンオーバーを繰り返し、また焦ったようなシュートも増えた。追うウォリアーズの方が落ち着いており、結果的にはとんでもないどんでん返しとなった。
 私はほとんど涙が出そうになるほど、ウォリアーズのファンとしては感動した。もちろん、この勝利は、トンプソンの人間離れした偉業をなくしては語れないような奇跡的なものではあったし、まだあと一勝しないと決勝には進めないが、それでもウォリアーズ・ファンとしては、本当、これまでの20年間の干魃を帳消しにしてくれるような去年、そして今年の快進撃である。ウォリアーズにとっては素場らしい試合であった。

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