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ライプツィヒの「日本の家」のご飯の会に参加する [都市の鍼治療]

 ライプツィヒの衰退地区、ライプツィヒ・オストに「日本の家」というNPOが運営するコミュニティ・ハブのようなものがある。この地区には移民やら、最近では難民やらが増えているのだが、彼らがドイツ・コミュニティと接触する貴重な機会をこの「日本の家」は提供しているのだ。この「日本の家」はドイツ在住の若い女性の建築家と、ライプツィヒ周辺で生活している日本人達とで運営されている。
 なぜ行政でもできないような移民とドイツ社会との自然体での交流の場を若き日本人が実現できたのだろうか。これは、私は映画のネタになるような素場らしいストーリーであると思うのだが、肩肘張らずに自分達ができることを等身大でやってきたからだと思う。そして、アイデアがいい。とりあえず彼らが定期的に実施しているのは「ご飯の会」である。これは、土曜日の夜にご飯を提供する会で、2ユーロ50セント以上の寄付金を払えればご飯が食べられるという企画である。ちょうど土曜日にライプツィヒにいたので、訪れてみたのだが、本当80人近くの人達が訪れて、ここかしこで交流をしていた。ちょっとしたパーティーのようだ。そこには難民の人もいれば、近くに住んでいるなぜか日本語がぺらぺらのサウジアラビア人の女性もいた。本当、着眼点も素場らしいが、それをここまで定期的に維持させている根性も評価されるべきであろう。協調性が巧みな日本人の特性が、うまくこのライプツィヒという場で花開いたという感じである。ライプツィヒ・オストという属性や偏見によってつくられた壁のある地区において、見事に壁を壊した。感心することしきりである。
 
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これは、私もホームページで紹介しているので、宜しければご参照下さい。
http://www.hilife.or.jp/cities/?p=870

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