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キング・クリムゾンのコンサートに行く [ロック音楽]

 キング・クリムゾンのコンサートを観に渋谷のオーチャード・ホールに行く。渋谷のオーチャード・ホールでキング・クリムゾンのコンサートが観られるなんて、本当に東京はそういう面ではいい都市だ。
 さて、感動の最初の一曲目は太陽の旋律パート1。それにしても、なんでLarks’ Tongues in Aspic (アスピック・ゼリーの中の雲雀の舌)というタイトルを「太陽の旋律」と訳したのかねえ。「ゼリーの中の雲雀の舌」よりは格段に格好いいけど、意味はまったく関係ない。アルバムから連想したんだろうけど。次は、なんと「ポセイドン」からPictures of a City。意外な選曲だ。ヴォーカルは知らない人だったが、グレッグ・レーク風で悪くない。と思ったらEpitaphですよ。Confusion will be my Epitaph。今、改めて聴いてもすごい歌詞だな。しかし、これは何だ。懐メロ大会か!と思ったら、その後は知らない曲が続いた。まあ、私はせいぜいビートまでしかしっかりと聴いてこなかったエセファンというか、ファンとはいえないようなものだからな。しかたないかな、と思いつつも、変態的な変拍子の嵐、しかも、スリー・ドラムというのに見事なシンクロ。と、その演奏ぶりに感心していたので退屈はしなかった。すると、レッドのイントロが始まった。うねうね感溢れる、フリップのディストーションとコンプレッサーが効きまくった粘っこいギターのリフと、それに絡んでくるドラムやベース。この曲は滅茶苦茶、格好いい。素場らしい!と感動していると、次はなんとスターレスですよ。いやあ、「レッド」というアルバムの凄まじいクオリティを再確認する。舞台も真っ赤になり、キング・クリムゾンの熱烈ファンの気持ちが分かった気分になる。ここで終了。
 もう最後の2曲でアンコールもいらないぐらいの満腹度であったのだが、出てきて演奏したのが「クリムゾン・キングの宮殿」。まともな8拍子なので、とても普通に聞こえてしまうが、時代を画した名曲。まあ、オリジナル・メンバーはフリップだけだが、それでも、キング・クリムゾンが演奏する「クリムゾン・キングの宮殿」である。有り難い。そして、次は「21世紀の精神異常者」だ。まあ、この曲はプログレというよりかは、アシッド・ジャズですね。
 ということで、相当、楽しめたコンサートであった。とはいえ、2ヶ月ぐらい前のアメリカではOne More Red Nightmareをやったようなので、これは聴きたかったかもしれない。私はCourt of Crimson Kingのアルバムは人類の宝とさえ思うほど素場らしいアルバムであると思っているが、今日のライブで、しかしキング・クリムゾンのベスト・アルバムはレッドであろうと改めて思わされた。
 まだ、ライブは続くみたいだが、必見でしょう。


Red

Red

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: E'G
  • メディア: CD




In the Court of the Crimson King

In the Court of the Crimson King

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Discipline Us
  • 発売日: 2005/02/22
  • メディア: CD



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