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外国人向けの日本語教室を開催しているNPOの理事長の話を聞いて、多文化共生こそ日本の延命策ではないかと思う [グローバルな問題]

 豊岡市の外国人向けの日本語教室を開催しているNPOの理事長の話を聞く。 
 豊岡市の人口は85010人。外国人521人。外国人は中国人が多く、次いで韓国人、三番目はフィリピン人である。フィリピン人は配偶者として来る場合が多いようだ。それまではブラジル人が多かったが、リーマン・ショック以降は減り、代わりにベトナム人が増えている。とはいえ、全般的には2009年をピークに減少傾向にある。ベトナム人も配偶者として来る場合が多く、現在ではフィリピン人を抜いて3番目になっている。
 外国人は地域にとって極めて貴重な人材であるとこの理事長は話す。ただ、地域の事情を外国人に押しつけるのではなく、お互いが得ることが多いようなウィン・ウィンの状況をもたらすことが重要であるという。多文化共生とはそういうことだ、ということだが、多文化共生は、人口が縮小していく一方の地域にとっては、ある意味では、唯一と言えるような延命策なのではないだろうか。この理事長の話を聞いて、その思いを強くした。
 日本に来た時は外国人でも、時が経てば徐々に日本人になっていく。そもそも、日本人という定義はそれほど皆が思っているほどしっかりしていない。広く国家という観念を拡張させれば、単一民族国家という考えの偏狭さ、というか窮屈さが分かるであろう。日本という国自体を多文化、他民族化させることで、日本は生き延びることができるし、より発展もするであろう。アメリカやブラジルといった新世界の国々ほどではなくても、その発展のメカニズムを活かしてもいいかとは思う。人口が減少しているのであるから。

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