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『ライネフェルデの奇跡』 [書評]

ライネフェルデは驚くべき奇跡的な事例であることが、本書からはよく分かる。このような本が日本語で読めるのは大変有り難い。しかし、日本語訳は決してよくない。である、ですます、といった語尾が統一されていないことや、ヴィッテンベルクがウィッテンベルゲ、ライプツィヒをライプチヒ(ライプチッヒならまだ分かる)という標記ミスがやたら多い。というか、訳者はドイツ語ではWを英語のVと発音することをどうも理解していないようなのだ。他にもレクリエーションをレクレーションと記述するなど、カタカナがおかしい。これは出版社が当然、チェックするべきことであるので、訳者の責任ではないと思うが、読みにくい。訳者は大学の先生であるが、おそらく学生か誰かバイトが訳したのであろう。その点は残念だ。ドイツ語が得意な人は原書を読むことをお勧めする。


ライネフェルデの奇跡 まちと団地はいかによみがえったか (文化とまちづくり叢書)

ライネフェルデの奇跡 まちと団地はいかによみがえったか (文化とまちづくり叢書)

  • 作者: W キール
  • 出版社/メーカー: 水曜社
  • 発売日: 2009/09/03
  • メディア: 大型本



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