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十勝岳 [日本百名山]

 大雪山の旭岳に次いで、十勝岳にチャレンジする。麓の白金温泉に前泊する。白金温泉は最寄りのコンビニも20キロ以上離れていて、夕食がとれるところが、バブル時代につくられたと覚しきホテル内にある居酒屋のみという不便な場所だ。というか、食事込みにしなかった我々が悪いのだが。結局、朝食もしっかりしたものを調達できなかったこともあり、20キロ離れた上富良野にあるコンビニに朝、買い出しに行く。こんなことであれば、上富良野か美瑛に泊まってもよかった。まあ、そういうことで朝はバタバタしていたこともあり、望見台まで自動車で行き、そこから登り始めた時には既に8時45分頃であった。駐車場は結構、満車ぎりぎりであったが、どうにか駐車することができた。登山者以外も訪れる観光スポットとなので、満車でもちょっと待てば停まれるような印象を受ける。
 望見台は標高930メートル。ここから登り始めれば、標高差は1000メートルちょっとで済む。このためにわざわざレンタカーをしたのだが、それだけの価値は膝が悪い私にはあるだろう。

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(素場らしい晴天)

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(望見台からの展望)

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(さあ、登るぞ)

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(徐々に高度があがり、展望も広くなっていく)

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(ゆるやかな坂が徐々に斜度をあげていく)

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(避難小屋を越えると、急坂)

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(急坂が続く)

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(十勝岳が見えた!)

 朝6時30分頃には、本当に雲一つない晴天で十勝岳連峰がばっちりと見れた。望見台からの十勝岳はちょっと雲がかかりつつあった。とはいえ、まだ晴天である。ということで、頑張って歩き始める。十勝岳の避難小屋までの道は、多少のガレ石はあるが、比較的平坦で楽である。気持ちよく登っていく。さて、しかし避難小屋を越えると、急に坂がきつくなる。足下もガレ石なので歩きにくい。あまり周辺を見ないで、ひたすら足下をみて歩いて行く。ふと気づくと、晴天も曇り始めている。ただ、急坂で直射日光を浴びないのは楽だ。相当の距離を1時間以上歩くと、昭和火口に出る。ここは左手にすり鉢火口、右手にグランド火口が見えるはずだが、ガスであまり見られない。ただ、ガスの切れ目に見えるすり鉢火口は、あたかも巨大なあり地獄のようだ。ここからは平坦で、まるで火星のような植物のない岩の世界を歩いて行く。さて、しばらく歩いて行くと再び、巨大な坂が我々を待ち受けている。最後の難関だ。ゆっくりと一歩、一歩確かめるように登っていく。石が大きいので、落石に注意しなくてはならない。階段を登っていくような厳しい坂を上りきると、富良野の方はガスって何も見えないのに、士幌の方は素場らしく晴れていて、雄大なる展望が広がっていた。こういう景色をみると、本当に疲れが吹っ切れる。

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(十勝岳から士幌方面を望む)

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(頂上からの絶景)

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(頂上)

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(頂上での記念写真)

 頂上ではお約束のカップヌードル。下山をし始めの時、迂闊にも上富良野岳のルートを下りてしまったが、周辺の景色が違うことに気づき、難を逃れる。とはいえ30分以上は損をしてしまった。帰りは、徐々にガスも晴れてきて、登る時には見れなかった広大な富良野盆地の展望を楽しみながら下りていく。途中、連れが小用を催したので、途中から駆け下りるようにして望見台まで行ってしまった。避難小屋にもトイレはなく、また周辺は木も生えておらず、禿げ山なので、小用を催した時に困る、というのがこの十勝岳の難しいところかもしれない。さて、しかし、非常に爽快な気分になれた登山だった。二日連続の百名山チャレンジであったが、膝もしっかりともったので嬉しい限りである。


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(行きはガスで見えなかったが、帰りは視界が広がる。こんなところを歩いていたなんて)

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(火口からは常に噴煙が出ています)

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(これが地球の光景か?)

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(すり鉢火口は蟻地獄のよう)

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(下山します)

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(無事、戻って来れました)

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