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レブロン・ジェームスはマイケル・ジョーダンを上回ったのではないか [スポーツ]

これまで史上最高のバスケット・プレイヤーはマイケル・ジョーダンということであった。コービー・ブライアントも相当、ジョーダンの聖域に近づいたが、それでもジョーダンより上回るという評価は少数であった。

さて、しかし、今年のプレイオフでのレブロン・ジェームスの強さは凄まじい。ファイナルの五試合にての試合は、マイケル・ジョーダンをも上回るものである。例えばファイナルのトリプル・ダブルの数はマジック・ジョンソンの8に次いで歴代2位の6。ジェームスの次はウィルト・チェンバレンとラリー・バードの2である。

マイケル・ジョーダンはトリプル・ダブルの7試合連続というNBA記録を保有しているが、ファイナルというかプレイオフではまったくない。これは、自分で得点した方が手っ取り早いということもあるかもしれない。ただ、オールラウンダーという点ではジェームスの方がジョーダンよりは優れているであろう。

ケビン・ラブ、カイリー・アービングというオールスター選手を欠いた今、クリーブランド・キャバリアーズはジェームスのワンマンチームである。その中で孤軍奮闘しているのであるが、感心するのはジェームスが他の選手の能力を最大限に引きだしていることである。組織のリーダーとしての質が極めて高いことだ。NBAの超問題児であるJRスミスは、自分のことは棚に上げて、「ジェームスとカーメロ・アンソニーの違い」を述べていたりするが、同じスーパースターであっても、ジェームスのカリスマは一ランク違うようなのだ。そして、JRスミスはニューヨークの時とは違って大活躍をし、キャバリアーズがファイナルに進出するうえで大きく貢献をしている。他もモズゴフとかデラヴェノーバとか、ドラフトにもかからなかった選手が一試合20得点以上もしている。もちろん、ジェームスにディフェンスが集中するからであるが、ジェームスが的確なアシストをしてこその数字である。そして、ジェームスはチームメートを鼓舞するのが本当に上手である。指揮官の鑑だ。

一方、マイケル・ジョーダンはそのバスケの能力の高さは疑う余地もないし、運動能力と勝負強さでいえば史上最高のバスケット選手であるかもしれない。しかし、一方でスコッティ・ピッペンという飛び抜けたディフェンス能力の高い選手がいなければ優勝することはできなかった。そして、あまりにも負けん気が強く、チーム内でもバスケだけでなく、それ以外のことでも一番にならないと気が済まなかった。ワシントンのオーナーをやっていた時、ドラフト1位で高卒のクワーミー・ブラウンを取るが、徹底的にいじめて金の卵を潰してしまった。彼が殿堂入りした時のスピーチで、彼をレギュラーにしなかった高校のコーチなどへの「ざまあみろ発言(あんたは間違っていた)」をしたり、子供達に「父親がこんなに偉大なので、その陰で生きなくてはいけないことは同情する」などと発言したのは、彼の人間の器の小ささを物語っている。いや、別にこんなことは皆、知っているし、人生のハイライトである殿堂入りのスピーチで言わなくてもいいかなと思う。特に親の晴れ舞台を見に来た子供に言うことかな。

マイケルの殿堂入りのスピーチはここでみられます。
https://www.youtube.com/watch?v=XLzBMGXfK4c

このスピーチに対するジャーナリストの批判は下記のブログでみられる。
http://sports.yahoo.com/news/jordans-night-remember-turns-petty-075600787--nba.html
http://sports.espn.go.com/chicago/columns/story?columnist=greenberg_jon&id=4468210

ワン・オン・ワンで最盛期のジョーダンとジェームスが戦ったら、どちらが勝利するのかは不明である。ただし、バスケットというチーム・スポーツにおいて、ジョーダンとジェームスが同じチームメートで戦ったとしたら、私はジェームスが勝つと思うのである。そのように思わせるほど、レブロン・ジェームスの凄さは際立っている。

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