「アイドル」の読み方 [書評]
1980年生まれの若手社会学者によるアイドル論。アイドルという皆が分かっているようで、実はその定義が難しいテーマを扱っている。さらに、社会環境の変化に伴って、いかにアイドルらしさ、アイドル像が変化してきたかを豊富なる文献調査をベースに鋭い分析によって解説している。そして、現在は、アイドル当人の主体性らしさこそが消費されるコンテンツになっていると言及している。AKB48がなぜ人気を持っているのか、地元アイドルが急増している背景、などがよく理解できる良書であると思われる。
「アイドル」の読み方: 混乱する「語り」を問う (青弓社ライブラリー)
- 作者: 香月 孝史
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本
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