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天城山縦走 [日本百名山]

ゴールデン・ウィーク、天城山に登ることにした。伊豆高原の大室山そばのペンションに前泊し、タクシーに朝の6時30分にペンションまで迎えにきてもらい、登山口の天城ゴルフ場に7時頃に着く。タクシーの料金は5220円。霧が随分と出ていて、視界は開けていないが、天気予報では朝は雨だったので、そういう意味ではついている。

さて、そこから、まずは万二郎岳を目指す。四辻という分岐点までは緩やかな上り坂だが、そこからは坂も急となる。しかし、階段状になっていたりして、それほど難しくはない。馬酔木やヒメシャラの樹林帯を通り抜け、万次郎岳に登頂する。標高は1320メートル。朝ご飯を食べていないので、ここで生ハム・チーズのホットサンドを調理する。なかなかの味だ。若干、霧は晴れてきて、遠くに海も見える。

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(万三郎岳を展望)

さて、それから尾根伝いに万三郎岳を目指す。万三郎の標高は1406メートル。標高差は80メートルちょっとなので、大したことはないだろうと思ったがアップダウンは思ったより激しい。特に万次郎岳からのガレ場はなかなか急坂で降りるのに一苦労だ。ここらへんからは晴れていれば富士山が見える筈だが、ガスで見られなかった。これは残念。その後、馬の背というポイントを超えると、馬酔木のトンネルがあり、そこを抜けるとしばらく平坦な道が続く。ただし、万三郎岳の頂上に至るには、結構、厳しい上りがある。そこを越えると万三郎岳。展望はないという前情報があったが、それほど悪くはない。しかし、登頂したという達成感はあまりなかった。時間は10時30分。

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(万三郎岳の標高は1406メートル)

ちょっと休んでから、天城峠へと進む。ここからはずっと下り坂なのだが、途中、小岳を登るところと向峠を越えるところは上り坂であり、これがなかなか急であった。とはいえ、全般的にはなだらかで美しいブナ林の中を、鳥のさえずりを聞きながら歩いて行くのは気持ちがよい。天気も晴れてきた。しかし、残念ながらシャクナゲはまだ季節が早く、つぼみ状態であった。13時頃には八丁池に到着。八丁池は池の周囲が八丁(約870メートル)あることからつけられた名前らしいが、実際は5.1丁しかないそうだ。なかなか静かで、いかにも平和な感じのする池である。八丁池は舗装道路でもアプローチできるらしく、自転車で来ている人達も結構いた。ここで、我々はカップヌードルを食べて、昼ご飯を済ます。この八丁池にはとても清潔で管理がされているトイレもあって大変、便利である。また、そのトイレのそばから200メートルほど行くと見晴台があり、そこからは360度の展望が得られる。天気は晴れていたが、霞で富士山は見られなかった。それでも大景観を望み、気持ちのよい気分になる。

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(森林浴は十分、満喫できる)

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(八丁池)

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(八丁池を望みながら下山していく)

さて、そこから天城峠、そしてバス停である天城峠バス停までは楽勝だろうと思っていたら、全然、楽勝ではなかった。というのは、下り坂が相当、厳しいことが分かったからである。それまで15キロ以上は歩いていた私の膝は結構、疲れていたらしく、この最後の下り坂で結構、やられてしまい、バス停まではほとんどビッコを引いてどうやらたどり着くような状況になってしまった。

しかし、予定していた15時30分頃のバスにはどうにか間に合い、途中、天城湯ヶ島に降り、地元のおばさんが勧めてくれた世古温泉の共同浴場に入る。地元のおじさんに、観光客に使われると迷惑なんだよな、と嫌味を言われるのを聞き流しつつ、いや、しかし、ここはいい温泉だなとこちらは気分をよくして、また登山の疲れを流し落とす。その後、バスで修善寺駅に行き、修善寺から三島広小路駅まで伊豆箱根駿豆線で行き、せっかく三島に来たので、三島の鰻を食べようと桜家に行き、鰻を満喫した後、三島駅から新幹線で家に戻る。

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(桜家の鰻重)

富士山とシャクナゲが見られなかったのは残念だったが、なかなかの登山であった。しかし、足が脆弱である。鍛えなくては。

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