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ポール・マッカートニーの武道館コンサートに行く [ロック音楽]

 ポール・マッカートニーの武道館コンサートに行く。SS席は10万円であるが、私は当然、最安値の4万円。普通の外タレのコンサートではアリーナと北西、北東であってもせいぜい2割ぐらいしか値段は違わないのに、今回は6割も違う。私は北西のL列であったが、実はポール、とても近かった。しかも、ピアノを歌う時は、こちらの正面になることが分かる。凄いラッキーだ。これなら、東京ドームの1万8千円に比べても、ずっといい。
 さてポールのコンサートであるが前日、そしてその前の木曜日にも行っているので三回目である。木曜日と昨日の月曜日はまったく同じセットリストであった(とはいえ、月曜日はちょっと遅れたので確信はしていないが、その後がまったく同じだったのでそのように推測している)。さて、ということで、武道館のセットリストが東京ドームとどの程度、変わるのか。そこが4万円のチケットを購入したせこい私の関心事となった。
 私としては、まあポールの生演奏であるなら、1曲に1万円の価値を認める。ということで4曲以上やれば大儲けのような気分で武道館に行った。さて、ちょっと混むだろうと18時30分開演の30分前に会場に行く。結構、行列で待たされたが、18時30分には武道館に入れていた。東京ドームでも19時開演だったので、余裕だなと思っていたら、なんと19時を過ぎても、19時30分を過ぎても始めない。退屈していて、会場をうろうろしていた前に座っていたオーストラリア人の女性が、なんかセトリの紙の写真を撮影できたらしく、見てよ、と言ってきたけど、我慢して見なかった。見たら、楽しみがなくなってしまう。さて、会場には「終電に間に合わない」などという苦情を叫ぶものもいた。ポールのコンサートと終電、って重みが違うだろう、この小市民と思う私がいたが、それでもこれじゃあ20時になっちゃうな、と思ったところで電気が落ちて、ポール達が現れる。さて、一曲目がなにしろ重要だ、と気構えていると「キャント・バイ・ミー・ラブ」。おお、ドームでも演奏した曲だが、少なくとも順番は違うぞ。それにしても、この曲は改めて素晴らしいな、と思う。次がどう来るか。ここが重要だと緊張していると「セーブ・アス」。おや、これはドームでもやった曲だ。ううむ、と思っていたら「オール・マイ・ラビング★」。これは、1年半前は演奏していたが今回は初めてだ。素晴らしい。次は「ジョンとつくった最初の方の曲」との紹介で、えっ、ラブ・ミー・ドゥと思ったが「ワン・アフター・909★」を弾き始めた。いいなあ、この曲。やっぱりポールは天才だ。その後は、「レット・ミー・ロール・イット」、「ペイパーバック・ライター」、「マイ・ヴァレンタイン」、「1985」とドームとまったく同じだ。なんか、がっかり感が増す。次は「メイビー・アイム・アメイズド」。私が大好きな曲だが、え?「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」を抜かした?これって、もしかしたらドームの構成から曲を減らす、というコンセプトなのか、という疑惑を持つ。まあ、その分、演奏していない曲をやってくれればいいのだが・・・。さて、次は「アイハブ・ジャスト・シーン・ア・フェース」、「アナザー・デイ」とこれもドームと同じ。と思ったら、マンドリンを持って「ダンス・トゥナイト★」を演奏した。渋いな。これは違う展開か、と期待を持たせたが、「ウィ・キャン・ワーク・イット・アウト」でまたドームと同じだ。そして「エンド・アイ・ラブ・ハー」、「ブラックバード」。ふうむ、これは次はヒア・トゥディかな、と思ったら、それはパスして「ニュー」。そして「レディ・マドンナ」。ドームと同じだ、と落胆しつつあったら、「次の曲は本邦初公開」とポールが言う。これは、「ホープ・フォア・フューチャー」?、それなら木曜にも月曜にも演奏しているし、初公開じゃあないじゃない、と思ったら「アナザー・ガール★」ですよ。会場は大興奮で私も大興奮した。そして、たたみかけるように「ガット・トゥ・ゲット・ユー・バック・イントゥ・マイ・ライフ★」。ウォー、来た甲斐があったと喜んでいると、「ミスター・カイト」。え!ここでジョン作曲のミスター・カイト。嫌いじゃあないけど、私、この曲、もう4回もライブで聴いている。2002年に演奏していた「ハロー・グッドバイ」とか「フール・オン・ザ・ヒル」とか「ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア」とか「ミッシェル」が聴きたいな、と欲張りな私は思う。次は「オブラディ・オブラダ」。お、ジョージのサムシングはパスか。そして「バック・イン・ザ・USSR」。お、バンド・オン・ザ・ランもパスか。そして、「レット・イット・ビー」、「リブ・アンド・レット・ダイ」、「ヘイ・ジュード」のたたみかけるようなラストの盛り上がりで終わる。アンコールはデイ・トリッパーの代わりに何をするのかな、と思っていたらいきなりイエスタデイ。え!そしてその後、ヘルター・スケルターかなと思っていたら「バースデイ★」。これも皆、興奮。いや、素晴らしいロックン・ロールですわ。中学時代はそれほど好きじゃなかったけど、改めて聴くといい曲だ。そして、「ゴールデン・スランバー」・・・。演奏時間はドームだと3時間近かったけど、今回は2時間ちょうどぐらい。とてもよかったけど、もう少し、違うセトリだったらより嬉しかったが、まあ、これは贅沢というものだ。
 それにしても、ポール・マッカートニーが生まれてこなかったら、随分とロック音楽も違っていただろうにと思う。ビートルズも存在したとしても、あのような音楽は生めなかっただろうし。これはポールがいなければジョンもあのような曲をなかなかつくれなかったと思うからだ。ビートルズはお互いの相乗効果がとてもうまく才能を啓発させたと思われるからだ。
 そういう意味で、ポール、本当にこの世に生まれてきてくれて有り難う、という感謝の気持ちを一杯にして、武道館を出た。

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