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『ペイ・フォワード 可能の王国』 [映画批評]

ミミ・レダー監督による2000年のアメリカ映画。この映画はなかなか評価することが微妙である。主人公であるジョエル・オスメント、その先生であるケヴィン・スペイシー、そのアル中の母親であるヘレン・ハント。彼らの演技は素晴らしい。特にケヴィン・スペイシーは、心を揺さぶるような演技力である。そして、シナリオも悪くはない。ただし、最後のエンディングは後味が悪い。原作では、主人公は大統領とまで会う。映画は、そのようなクライマックスもなくエンディングを迎える。このまとめ方は、観るものに対しても、そして原作に対しても誠実ではないと思われる。俳優達が素晴らしい演技をしていることでかえって、監督のセンスの悪さを顕在化させてしまった印象を受ける。


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  • メディア: DVD



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