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アメリカの大学の授業料が高すぎる件について [教育論]

 私は奉職する大学で留学生用の講義を受け持っている。この講義では試験の代わりに、研究発表を履修学生には課している。政策の国際比較調査である。その発表の一つに日米の大学生活の違いというものがあった。フィラデルフィア出身のアメリカ人の学生による発表である。さて、この発表で驚いたのは、アメリカでは、大学の一年の平均授業料が$30,000であるということだ。これは、現在のレートでは330万円ぐらいに相当する。4年間では1320万円である。
 さらにアイビーリーグのエリート校であるペンシルベニア大学の場合、学部で$64200である(家から通うと$53000)。年間700万円弱ということか。これは恐ろしく高い。4年間だと2800万円。これだけ投資する価値が大学の4年間に果たしてあるのか。アメリカの場合、多くの学生は奨学金をもらって通うことになる。しかし、その結果、大学卒業時にいきなり1000万円以上、アイビーリーグのエリート校だと3000万円近くの借金を負うことになる。本当にこれだけの価値が大学にあるのだろうか。私はとても疑問に思うし、アメリカが提唱する新経済主義が、このような事態をもたらすのであれば、とても賛同することはできない。


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