SSブログ

オヤジ達の若者への勝手な幻想 [その他]

 私はゼミ生を、いろいろとNPOや地元の商店会などと協働してプロジェクトをさせている。そうすると、おじさん達は結構、刺激を受けて、反応する。その反応は大きく3つぐらいのタイプに分類できると思われる。いろいろと教えてやろうとお節介をするタイプと、自分の偉さを分かってくれるかもしれないと思ってお説教するタイプと、若者から何か斬新なアイデアが得られるかもしれないと期待するタイプだ。
 一番目の「いろいろと教えてやろうとお節介をするタイプ」は比較的、若者にとっては無害である。いや、本当は何も教えるような知恵も知見もないような元大学教授などが教えようとするのは、有害だなと思う時もあるが、まあ、このタイプは馬耳東風攻撃をすることができるから大丈夫である。中には、本当にいいことをいってくれる人もいるので、若者の方でうまく取捨選択すればいい。まあ、この取捨選択が難しいので、結果、若者は全部、暖簾に腕押しのように受け流してしまう場合が多いのだが。
 二番目のお説教タイプは、悪いけど、若者にはまったくもって有害だ。というか、どうして、そんなおじさんというかおじいさんのご託に若者が貴重な時間を割いてまで付き合わなくていけないのか。私だったら、まったくもって嫌だね。しかも、このおじさんはさんざん自慢話とお説教をしたあげく、ゼミ生が自主出版をした雑誌を買うことを拒んだりする。いや、悪いけど話を聞いてあげた礼として買うべきでしょう。
 三番目は、若者に過剰な期待をしてくれるおじさん達で、ある意味で有り難いのだが、問題は若者は斬新なアイデアを持っていたりしないことだ。若いとクリエイティブだと思ってくれているらしいが、若くてクリエイティブな人は確かにいるが、それはごく少数だ。黒人だからバスケがみな、上手いわけではないのと同様に、クリエイティブな若い奴もいれば、そうでない奴もいる。そして、バブルで適当にいい加減な仕事をした経験のある世代の方がクリエイティブな人の割合が高い。私は、ほとんど滅多に私よりクリエイティブな学生に出会ったことがない。私のクリエイティブさに学生をついてこさせるのに苦労しているくらいだ。面白いぐらい、杓子定規なことしか言わないからね!少ない在庫から、一生懸命引きだしてくるのが関の山で、自分で新たに考えようともしない。
 というように考えると、本当、おじさんと若者の相性は悪いなと思わずにはいられない。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0