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東京がオリンピック開催都市に選ばれた理由は「ドーピング・フリー」が大きかったようだ [グローバルな問題]

 もう1年以上も前の話であるが、2020年にオリンピックが開催される都市は東京に決まった。それから、新国立競技場のことやら、カヌースラローム競技場のことや、バスケ会場のことなどが問題となっている。そもそも、このような問題が生じた大きな原因は、東京という世界最大規模の都市で開催するオリンピックであるにもかかわらず、ヨーロッパ型の都市の特徴である「コンパクト・シティ」を意識した「コンパクト・オリンピック」などをコンセプトとして提唱してしまったからである。まあ、そんなコンセプトで通す方も、通す方だよな、と思ったので、ちょっと海外のメディアがなぜ、東京がオリンピックに選ばれたのかと報じているのか気になり、調べてみた。
 イギリスのテレグラフ誌は、興味深いことに、東京がオリンピック都市として選ばれたのは、「ドーピング・フリー」であることが効いたからであると報じていた。マドリッドは、オペレーション・プエルトと呼ばれるドーピング・スキャンダルで、この点については相当、マイナスのイメージが持たれていたのだが、さらにプレゼンテーションでイギリスのメダリストでIOC委員のアダム・ベンギリーがこの点を質問すると、マドリッドはしっかりとした回答ができなかったそうだ。これは、相当、評価を落とし、結果、二位投票でイスタンブールに負ける要因となったそうだ。その二位となったイスタンブールもドーピングでは前歴があり、そのような前歴がない東京が、漁夫の利を得た、といった報道内容であった。東京というよりかは、日本のスポーツマンがドーピングをしていなかっただけなのだが、まあ、東京に有利に働いたそうだ。
http://www.telegraph.co.uk/sport/othersports/10293941/Tokyo-wins-bid-to-host-2020-Olympic-Games.html
 ニューヨーク・タイムスは、マドリッドやイスタンブールに比べて東京は無難であったということで、特にいい点もないが、減点法で東京に落ち着いたというような報道であった。この記事でもドーピングで有利であったことが記されていた。
http://www.nytimes.com/2013/09/08/sports/olympics/tokyo-wins-bid-for-2020-olympics.html?pagewanted=all&_r=0
 このような状況を踏まえると、東京は「コンパクト・オリンピック」といった無理というか、東京に合わない、しかも東京のニーズにもないようなコンセプトを提示しなくても勝てたのだなということが分かって、本当に残念である。というか、これが理由であれば大阪でも勝てただろうなあ。

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