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建築や都市デザインを学ぶには、キャンパス内のデザイン環境も優れていることが必要だ [都市デザイン]

某大学のデザイン工学部に行く。ここの先生とお話をするためだ。さて、訪れて驚いたのは、この学部のある建物が前面の道路に完全に遮断されていることだ。オーガニックな都市環境に忽然と巨大な壁がつくられたようなもので、しかも、梅田シティの安藤忠雄の非難囂々の壁がそれでも空壁があるのに比して、ここは本当にただの壁。都市デザイン的にはまったくの愚策で、よくこんな酷いものをつくれたものだと驚愕するが、この建物で都市デザインを教えているという事実に二重に驚く。さらに、ここで教えている先生達は、本当に都市デザイン的には立派な先生が多く、当然、私のような輩でさえ憤慨するこのような建物に批判的でない訳がない。なんか、大学運営って難しいようなということを知らされる(というか、これに関しては自分の大学で思い知らされているが)。

さて、ちょっと早めに行ったので、カフェテリアで時間を潰したのだが、このカフェテリアの空間がまた酷かった。これは、うちの大学とも比較することさえ難しいほど酷い。こんな環境で、鋭い都市デザイン的なセンスは育まれないよなあ。いくら工学部とはいえ、なんか根源的なところで分かっていないのじゃないだろうか。しかし、繰り返すが、ここで教えている先生達は本当にしっかりとした素晴らしいセンスの持ち主が多いのだ。なんか、とても不思議な気分にさせられたが、オープンキャンパスでここを訪れたら、絶対、ここには授業料を払いたくないなとは思う。ちなみに、私はアメリカの大学院を受験し、5校に合格したが、キャンパスと都市が素晴らしいのでカリフォルニア大学バークレイ校に進学することを決めたのである。貴重な勉強期間をどのような空間で過ごすのか、というのは特に都市デザインとか建築、ランドスケープを学ぶ学生にとっては重要なことだと思う。私も長女が大学で建築を学んでいるので強く、そう思ったりする。

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