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福島で甲状腺癌の子供が増えている。関西電力は電気を値上げする。そして、僕は途方に暮れる。 [原発問題]

今朝(2012年12月24日)の東京新聞に掲載されていた記事だが、「福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった」そうだ
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014122301001939.html)。

チェルノブイリでの原発事故では事故後、4年から5年後に子供の甲状腺癌が急増した。それを考えると、事故から3年半にしてはちょっと早すぎるかもしれないが、来年、再来年と増加する前兆であろう。甲状腺癌は、概して致死率が低い癌である。しかし、放っておくと声が出なくなったり、食事の摂取が難しくなったりする。また致死率が極めて高い未分化癌に転化する可能性が高い。

私事ではあるが、甲状腺癌を患い、手術をした。手術をした先生が極めて名医だったので、今でも声が出るが、下手な医者だと声帯が傷つき、声が出なくなる可能性もあった。また、手術は成功したが、それ以降、高い声が出なくなり、カラオケには行かなくなった。カラオケ好きではなかったのでそれほど失うものもなかったが、カラオケ好きだったらショックであるだろう。

このように大変、危険な状況に福島の子どもたちは晒されたにもかかわらず、東京電力や政府は、どうせ、これらの子供達が甲状腺癌になったのは福島原発事故とは関係がないと言い張るのであろう。実際、下記のような意見がインターネット上でも出回っている。
http://www.gepr.org/ja/contents/20140331-03/

こういう人たちがいかに、福島の被害者達を絶望的な気分にしていることが本人は分かっているのだろうか。どう考えたって、この時点で福島の子どもたちが甲状腺癌になったら、原発と関係があると思うであろう。それを、全然、関係ないよ、ただの偶然だよ、と得意になって吹聴している輩が、あまりにも多くて、日本人であることに絶望的な気持ちにさせる。他人の痛みが分からない、というか想像もできない人が多すぎる。こういう人たちは、子供の時から「いじめっ子」だったのかなと思ったりもする。

そして、まったく懲りない電力会社。関西電力は今日、12月24日、家庭向けの電気料金を再値上げし、平均10.23%引き上げると経済産業省に申請した。原発を稼働させたら、この値上げはまた下げるそうだ。
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