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羽田空港の駐車場の状況を考察する [都市デザイン]

私は空港に行くのには自動車を利用する場合が多い。成田は最近、ほとんど自動車だし、羽田空港も多くの場合、自動車で行く。成田空港の場合、荷物が重いこともあるが、家から駅までのタクシーがたいへん苦痛だからだ。呼ぶのだが時間通りに来ない。10分で来るといいながら、20分以上も来ない場合もある。これは東京の地理に詳しくない運転手が、平気で行けると無線に回答してしまうためだ。また、このような運転手は、道路が混んでいると抜け道が分からず、本当に酷い目にあう。途中の駅で降ろしてもらい、重くてでかい荷物を持ったまま、満員電車に乗って成田エキスプレスに乗るための新宿駅に向かったことが複数回ある。当時は、自動車を持っていなかったが、その後、父親が遺産で私に車を与えてくれた。父親は私が車を所有したくないので持っていないのではなく、貧しいので持っていないと勝手に解釈していたのである。ちょっともらっておいて、そのうち処分しようと思っていたのだが、成田空港に自動車で行ってから、その便利さに戻れなくなってしまっている。

さて、それで味をしめた私は羽田空港も自動車で行くようになってしまった。なぜなら、私の家から羽田空港までは地理的には近いのだが、結構、電車で行くのが不便で(蒲田駅から京急蒲田まで歩くか、わざわざ品川まで出るかのどちらか)あるからだ。タクシーを使ったこともあったが、羽田空港の駐車場代が安く、タクシー代よりも安いぐらいなので、もう馬鹿らしくなっていしまっている。

とはいえ、世の中、そうそう上手くはいかないもので、羽田空港は駐車場というボトルネックがあることがわかった。駐車場が安いので、私だけでなく、多くの人が自動車で行くようになってしまっているのである。安い値段で駐車できるのであればいいが、駐車が出来なくなっているのだ。実際の需要に対して、随分と価格が低いのである。ここらへんは、本当に需要に応じて価格を高くすることが政策的にも正しいと思うのだが、実際は安すぎる。その結果、駐車場に駐車できない場合が起きる。ここで、駐車できないと、その損失は膨大なものとなる。というのは、周辺に代替する駐車場がないからだ。強いて言えば、国際ターミナルの駐車場だが、そこからモノレールで移動したりすると、30分以上は余計に時間がかかるだろう。この30分は、相当大きい。国内線は20分前にチェックインをしなくてはいけないので、普通であれば40分前に空港に着くことを考えるが、このロスを考えると70分ぐらい前に空港に着くようにしないといけない。これだと自動車で行くことのメリットは相当、減じられる。荷物が軽ければ公共交通でもよいが、荷物が多くて、しかも雨が降ったりすると公共交通になってしまう(私は、もう本当にタクシーにはこりごりしているので、これが選択肢に入ることはほとんどない)。

さて、だが羽田の駐車場は常に混んでいるわけではないことが経験や、予約状況から推察される(ちなみに、予約できる駐車場のスペースは相当、限られている)。どうも平日は空いていて、休日は混んでいるようだ。特に夏休みや正月休みなどに混むようだ。すなわちビジネスではあまり使われず、レジャーのための旅行に使われるということか。まあ、そういうことを考えながら利用すれば、それほど酷い目に遭わないかもしれない。一方で、このような傾向がある程度、顕著であれば、休日料金としてより高い駐車場代を請求するべきであろう。特に夏休み、正月休みはどうも明らかに需要過多のようなので、これを価格で調整するのは、経済政策としても極めて理に適っている。

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