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祖谷村の琵琶滝に隣接して、なぜ醜悪なる食堂の建物が立地できるのかが不思議である [都市デザイン]

 祖谷村のかずら橋を訪れる。このかずら橋のそばに琵琶滝という滝がある。それほどの落差はないが、水量も多く、優美な滝である。しかし、その滝のすぐそばに、トタンでつくられた極めて醜悪なる食堂の建物が建っている。しかも、ご丁寧に黄色、朱色、ショッキング・ピンク、青、エメラルド・グリーンなどの色ででかでかと「観光食堂」という看板が設置されている。滝の美しさが台無しだ。なんで、こんな野蛮なことが許されるのだろうか。というか、この看板を見て、この店に入ろうとする人がいるのだろうか。そもそも、なんで、こんな醜悪なる看板が許されるのか。というか、なぜ建物が立地できるのか。立地するにしても、もう少し、滝と距離を置けないのか。ここまで近いと、記念写真を撮影することもできやしない。
 滝の価値をしっかりと認識できない、というか、人々がなぜ滝に魅了されるかも分かっていない店主の存在も驚くが、それを規制できない行政もさらに驚く。そして、このような店が潰れていないのは、おそらく入る人がいるからだという事実も驚く。驚きの三重奏だ。
 こういうことが醜悪で、秘境や自然美を求める人にとってはマイナスでしかないということも理解できない人がいるという事実は、私を絶望的な気分にさせる。景観は民度を図る一つの物差しだ。私が他国で、このような光景をみたら、思い切り馬鹿にするであろう。そして、そのような国に観光で来たことを後悔するであろう。アメリカの国立公園では決して、そのような光景を見ることはない。スイスやドイツの観光地でもみたことがない。というか、このような醜悪な看板は街中でも見ない。
 なんか、日本人でいることが嫌になるような光景である。とても残念だ。

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(美しい滝が台無し)

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(この色彩がさらに駄目出しをしている)

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