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ルワンダ(キガリ)の経済事情 [グローバルな問題]

 キガリの物価は高いと思う。まず、我々が泊まっているホテルは、「ミル・コリン」というホテルで、これは「ホテル・ルワンダ」の舞台となった歴史あるホテルだが、一泊2万5千円だ。確かにいいホテルであるとは思うが、ちょっとこのクラスで2万5千円は、ヨーロッパはニューヨークじゃないんだから、高すぎるような印象を受ける。
 食事は、ホテルのレストランだともう日本よりも高いが、巷でもそれほど安くはない。例えば、カフェテリアのバイキング(ただし、おかわり禁止)でも3000ルワンダ・フラン(これは500円相当)だ。ハエが結構、飛んでいるあまり清潔でない食堂で、適当な定食みたいなものを注文したら1000ルワンダ・フランであったが、ここは安さがどうも売りだったので、これがまあキガリのCBDでは少なくとも最低ラインなのかなと思ったりもする。
 ちょっとしたレストランだと、もう平気で12000ルワンダ・フランとかいう値段がついている。
 あと高いのはタクシーだ。平気でちょっと行くのにも8000ルワンダ・フランとかふっかけてくる。半日付き合わせたら30000ルワンダ・フランであったが、乗った後にちょっと寄ってくれとか、もう少し待ってくれ、とかいうと、どんどんと足されたりする。現地の人が交渉しても、結構な値段を取られていたので、まあこれが相場なのかもしれない。
 タクシーに比して安いと思うのは、オートバイ・タクシーでこれだと500ルワンダ・フラン。80円程度だ。これなら、まあ使ってもいいかなと思ったりもする。
 さて、これだけ物価が高いのであれば、給料も高いだろうと思うが、どうもそうではないようだ。キガリの街中では、ショットガンを持つセキュリティがあちらこちらにいるのだが、そんなセキュリティの人といろいろと話をした。彼はピーターという名前で、4人家族で子供は6歳と2歳。しかし、月収は80ドルでとても貧乏だとぼやいていた。こんなショットガンまで持たされて、月収80ドルは、この都市の物価の高さから考えてもちょっと異常である。ただ、こちらにもう7年ぐらい住んでいる日本人に話を聞くと、職があるだけいいでしょう、とのこと。そうなのか。
 ただし、月収80ドルということは、とてもじゃないが、外食はもちろんのこと、タクシーに乗ることもまず考えられないということである。なんか、経済的には歪んだ構造があるのではないかとも思ったりもする。

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キガリ・シティ・タワーの前で、いろいろと話をしたピーターとの記念撮影。

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1000ルワンダ・フランで食べられる、勝手盛りランチ(中身の注文はできない)
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