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ルワンダの首都であるキガリを訪れる [都市デザイン]

 ルワンダの首都であるキガリに来る。カタール航空で、羽田からドーハ経由で隣国の首都カンパリに降りるが、飛行機を乗り越えることなくキガリ。なかなか快適だ。私がよく行くブラジルよりずっと楽だ。さて、キガリ空港は牧歌的な国内の地方空港のようなものであった。まあ、首都といっても人口が100万人をちょっと越えるぐらいの都市であるから、その規模はこんなものか。
 さて、しかし、これからホテルにどのように行けばいいか、現地のルワンダ・フランも一円も持っていないのでちょっと途方に暮れるが、たまたま同じ飛行機に乗り合わせた日本人の方を迎えにきた現地の日本人の車に図々しくも乗せてもらいホテルに向かう。
 ルワンダは「千の丘の国」と言われるが、本当に丘だらけである。なだらかな土地のうねりがどこまでも続くような地形である。赤道直下であるが、標高が1400メートルであるので、気候はとても快適で凌ぎやすい。冷房はまったくいらない涼しさである。そして、道路がよく整備されており、住宅地の街並みもとても美しい。新興住宅地などは、南仏の新都市ソフィア・アンティポリスや、カリフォルニアはロスアンジェルスの丘陵地の住宅地マリブや、オークランド・ヒルスなどを彷彿とさせる美しさだ。
 私がアフリカという都市に抱いていたイメージと乖離しているのに随分と驚く。少なくとも、インドネシアやフィリピンといった国の都市とは大違いである。まず、暑くない。そして、どぶのような鼻を突くような臭いがまったくしない。さらにはゴミがない。ある意味で、私がよく行くクリチバよりも綺麗かもしれない。
 我々のホテルがある都心部は、丘の上であった。丘の上にオフィス・ビルだけでなく商業地も集積している。平らな土地がないので、丘の平らなところに開発を集中させているのである。これは、交通需要が多くなるとまったく対応できないような都市構造である。
 交通に関しては、随分と問題があるのだろうと推察はするが、今日は、それよりもこの都市の街並みの美しさ、そして清潔さに驚いた。さらに地元の人に聞くと、ルワンダはマラリアもデング蚊もいないということ。マラリア蚊は、以前はいたのだが、徹底的に駆除したそうだ。私は東京で、黄熱病の注射をした時、マラリアの予防もした方がいいですよと言われたのだが、なんて無知な医者だったのだろう、とそれを拒んでよかったとつくづく思った。というのも、マラリアの予防は、マラリアにかかるくらい危険であるからだ。マラリアがいないので、そんな予防措置を取らずにつくづく賢明であると思う。
 なんか、私の世界観を大きく広げてくれるような人、空間と出会いそうな予感で気分がわくわくする。

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タグ:キガリ
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