モンガに散る [映画批評]
台湾は台北の剥皮寮地区(モンガ)を舞台としたギャング映画。シナリオは結構、面白い。台湾版の「男組」的な世界観かなとも思ったりするが、日本のギャング映画、ヤクザ映画に比べるとおセンチである。そのおセンチさが、ちょっと鼻につく。そこは個人的にはマイナスだが、一方で、剥皮寮でロケをしたことによる空間の演出は素晴らしい。タイトルをモンガという場所の名前にするだけあって、その場所のユニークさが見事、映像にて表現されている。この点は個人的には大いにプラスである。ということでマイナスとプラスを相殺すると、そのストーリーはちょっと幼稚さが鼻につくが、台湾映画としては十二分に興味深いので観る価値はあるという落としどころの評価になる。
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