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くるりの川崎のクラブチッタでのコンサートに行く [ロック音楽]

 くるりのコンサートに行く。川崎のクラブチッタである。料金は4600円と格安。しかし、ドリンク・チケットを500円で購入しなければならない。さらに問題なのは、ドリンクを注文するために長蛇の列ができていることだ。こんな列に並んでいたら開演してしまう。結局、一緒に行った3人誰もドリンクを注文しなかった。こんなことなら4600円ではなく5100円をチケット代で請求した方が、人の手間もいらないのでよほど効率的だと思う。そもそも、オール・スタンディングでスミルノフの硝子のボトルを持ってのっている人がそばにいると本当、嫌だなと思うのは私だけはあるまい。

 さて、コンサートであるが、最初の一曲目は「ロックンロールハネムーン」。涙が出そうになるほどの美しいメロディーの名曲だ。岸田は天才だ、と前から思っていた私だがこの瞬間、確信する。そして「ワンダーフォーゲル」、「ブレーメン」という往年の名曲を続ける。ファンファンのトランペットの音色が美しい。しかし、いちいち右手で唇をびしっと拭う造作が気になってしまう。次はアンテナから「Morning Paper」。「ワールズエンド・スーパーノヴァ」。久しぶりに聞いた気分だが、名曲や。感動は高まるばかりだ。そして「Everybody feels the same」を経て「ばらの花」。いやあ、本当に素晴らしくも情感溢れる曲だ。次は比較的、最近の「Time」。そして、さらに最近というか、ニューアルバムに登録されているという「Loveless」と「Liberty & Gravity」。「Loveless」はくるり節溢れるロック・テイストの曲。一方、「Liberty & Gravity」では岸田はへんてこなシタールのような楽器を演奏していた。これは、なんか無国籍というか中央アジアっぽい変わった曲。新しい分野へのチャレンジとも捉えられるような新機軸の曲である。そして、発表当時は随分とチャレンジングだった「ワルツを踊れ」から「コンチネンタル」。そして、アンテナから「花の水鉄砲」。そして「虹」。うぉー、来ましたかとちょっと興奮する。いや、ちょっとではない。大いに興奮する。次は「ハヴェルカ」。ここで京急の電車話をする。岸田の語りはまるで落語家のように面白い。さすが関西人、と納得。しかし、隣の佐藤君は同じ関西人だけど、全然、話は面白くない。さて、京急電車の話をひとしきりして、これは「赤い電車」かと思ったら、この曲はロックやないからやらないの一言。代わりに、ロックということで「ロックンロール」。いやあ、そう来ましたか。私はこの曲の歌詞はほとんど諳んじられるほど聞いているので、のりましたな。年齢を忘れて。そして、「東京」で締めくくり。くるりの「東京」の演奏はすごい迫力で、こいつらは本当に凄いな、というか岸田は本当に音楽家として凄い表現力を持っているな、ということを痛感する。
 そしてアンコールは「宿無し」と「お祭りわっしょい」。まあ、最後の曲はロックンロール・パーティーという感じでしたね。

 「アンテナ」と「ワルツを踊れ」からの選曲が多いな、という印象。逆に「図鑑」、「Nikki」、「魂のゆくえ」、「言葉にならない、笑顔をみせてくれよ」からは一曲も選曲がなし。まあ、この事実は、逆にいかにくるりの引き出しが多いかを示しているが、私としては相当、好みの選曲をしてくれたかなという印象だ。
 あと、全般的に演奏技術のレベルが本当、高い。まあ、岸田のギターはもちろんだし、佐藤のベースもいいが、感心したのはくるりのサポーティング・ドラマーの福田洋子のドラム。渇いたリズムをびしびしっと正確に刻んでいくのが、とても心地よい。素晴らしいコンサートを体験することができた。

タグ:くるり
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