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クリチバの中村ひとし氏の伝記を上梓するので、恒例の没原稿を順次アップする(4) [クリチバ]

4回目です。

 1992年5月30日の神戸新聞で中村のクリチバ市での活躍を紹介する記事がある。そこでの取材で、中村は「都市環境の保護で最も大切なのは、政府に期待するのではなく、住民が自分たちの課題として認識すること」と、述べている。また、1994年5月27日に尼崎市立教育総合センターで「環境に配慮した町づくり」と題した講演を行ったのだが、「都市は人が住むための場所。クリチバでは利便性だけを考えた都市計画はせず、既存の森や林を造成したり、湖沼を埋めたりもしない」 と、クリチバの都市づくりが、人の豊かさを追求したまちづくりを展開してきたことを紹介している。中村にとっての街づくりは、一貫して人づくりなのだ。都市そして街の主人公は、人。その人の意識を変える。都市、街へ意識を向けさせ、そして、その主人公が自分たちであることを認識させる。


ブラジルの環境都市を創った日本人: 中村ひとし物語

ブラジルの環境都市を創った日本人: 中村ひとし物語

  • 作者: 服部 圭郎
  • 出版社/メーカー: 未来社
  • 発売日: 2014/03/10
  • メディア: 単行本



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