SSブログ

下北沢の踏切がなくなったことの弊害 [都市デザイン]

小田急線が地下化したことで、下北沢から踏切がなくなり、もうすぐ1年経つ。さて、この「開かず」の踏切がなくなったことは多くの人が歓迎していたと思われるが、私はちょっとそんなにいいことずくめではないのに、と思っていた。それは、踏切がなくなることで、それまでほとんど入ることがなかった通過交通が下北沢にドッと入ってくるかもしれないと危惧していたからだ。

さて、月曜日の午後に北沢タウンホール周辺の茶沢通りを歩いて驚いた。というのは、ひっきりなしに自動車が、それも結構のスピードで走っているからだ。池の上の方からもどんどんタクシーが茶沢通りに向かって走ってくる。明らかに自動車の交通量は踏切があった以前に比べて増えている。そして、このルートが昔よりずっと速いということが学習されていくに従って、さらに交通量は増えていくことであろう。

下北沢の魅力はいろいろとあるが、その一つは、自動車が入ってこられない歩行者空間であることだ。英語の都市デザイン用語でいえば、ペデストリアン・プレシンクト(Pedestrian Precinct)になる。茶沢通りは、下北沢の境界線的な性格を有しているが、それにしても、自動車の交通量が増えることによって、下北沢には何のプラスをも生じない。この点は、踏切がなくなったことのマイナス効果、弊害であると思われる。何か対策を考えた方が、下北沢の街にとってはいいと思われる。

_IMP5983.jpg
(茶沢通りを飛ばす自動車)
nice!(3) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3