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大学病院の食事の不味さは、生きる希望をも失わせる [その他]

大学病院に入院している。ここの大学病院で驚くのは、食事が想像を絶するほど不味いことである。しかも、栄養や健康面を考えて不味いというのであればまだ理解できるのだが、何か、ろくでもない化学調味料とまではいかないが、それほど身体によくないものを使って不味くなっているような気がする。私は料理の素材そのものよりも、ドレッシングとかマヨネーズの類がとても美味しくないと感じるのだ。非常に安物を使っていると思われる。さらに、ワインゼリーとか訳が分からないものが出てくるのだが、これはほとんど化学的につくられた代物であった。料理と呼べるのか、とも思う不味さだ。甘ければいいというものではないだろう。

この大学病院の食事はすべて業者に外注化されている。この業者は森永製菓との関係が強いようで、牛乳も森永、ヨーグルトも森永、おやつのクッキーもマミー・クッキー、ココアも森永のココアなどが出てくる。別にこれらが不味いとは思わないが、病院での食事では不適切ではないかと思うのは私だけではあるまい。

つまり、不味いだけでなく、健康面でもとても適切ではない料理が出される。私はまあ、これでもバリウムよりは美味しいと思って薬のつもりで食べてはいるが、食事というのは生きていく喜び、生きる希望をも与えるものであるかと思う。私は、とても悲しい気持ちになると料理をする。料理は、心をヒーリングする役割を持っていると思う。入院をしていると、多くの患者は非常に落ち込んでいる。生きていく希望をなかなか持ちにくいし、入院中に楽しいことはほとんどない。そういう中、唯一の楽しみとも思える食事が、逆に惨めな気持ちにさせるようなものにしている、ということは本当、大学は患者視点が欠如しているなと思わずにはいられない。いや、私は今回、この大学病院に入院して手術をして本当によかったとは思っている。不味い食事とはいっても、それほど食べる機会もなかった(出来なかった)ので、大して自己嫌悪に陥るほどのものではない。しかし、患者によっては1ヶ月ほど入院する人もいるのである。この生きる希望を失わせるような食事は、どうにかならないかと強く思うのである。というか、基本は不味い云々というよりも、人に食べてもらう、という意識がまったくないような料理が出てきていることが問題だと思う。大学病院の患者というのは「人」として思われていないのか、そのような疑問が浮かぶような料理なのである。不味くても栄養面に配慮しているのだな、と分かるようなものであれば納得できる。そういうものでも全くないものが、なぜ、病人に出されるのか。この点は、コスト・カットせずにコストに反映させても十分、市場は受け入れるとは思うのだが、大学病院は国立なので難しいのであろうか。大いなる疑問である。

私は流動食を食べていたのだが、お医者さんが「不味いですけど、頑張って食べて下さい」と言うのに思わず、「いや固定が十分に不味いので、流動食で不味いというのではなく、元が不味いので不味いだけだと思います」と言いそうになってしまったぐらいだ。流動食は美味しくはないが、私は全然、食べられている。

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(身体にいかにも悪そうなパッケージのゼリー)
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