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『プレッツェル・ロジック』 [ロック音楽]

 スティーリー・ダンの3枚目のアルバム。1974年に発表。スティーリー・ダンがバンドの形態を保持した最後のアルバム(それ以降は、ベッカー・フェイガンのコンビにスタジオ・ミュージシャンを呼んで、アルバムを製作するようになり、ライブ活動も90年代までは中止する)。スティーリー・ダン史上最高のヒット曲である「Rikki Don’t Lose That Number」が収録されていることで知られるが、このアルバムはブルージーなタイトル曲はもちろんであるが、他の曲も極めて高いクオリティを有しており、本当に捨て曲がない素晴らしいアルバムである。まだ、方向性を模索していた感のある1枚目と2枚目と比べると、これがスティーリー・ダンの音楽だといったような個性が光る。
 個々の曲をみれば、ビリー・ジョエルのようなメロディーの曲(3のAny Major Dude Will Tell You)もあれば、ウェスト・コースト・ロック風の曲(4のBarry Town)、カントリー・ロック風の曲(9のWith a Gun)、スティーリー・ダンの唯一のカバー曲であるEast St. Louis Toodle-Ooなども含まれる。しかし、それらの曲もすべてスティーリー・ダンのオリジナリティのフィルターを通されており、唯一無比のスティーリー・ダンの音楽となっている。
 収録曲数は11曲と多いが、アルバム全体は33分14秒という短さ。これは、各曲が短いからであり、Aja以降のスティーリー・ダンの曲の長さとは随分と対照的である。


プレッツェル・ロジック

プレッツェル・ロジック

  • アーティスト: スティーリー・ダン
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2011/10/12
  • メディア: CD



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