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小泉元首相が脱原発を気軽に主張できるのは、電力会社から政治献金を受けていないからだ [原発問題]

小泉元首相が脱原発を主張している。それに関して、なぜ脱原発を主張できたのか、ということを尾崎行雄の影響を受けたからだと解説するブログに遭遇した。

http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/02/junichiro-koizumi-and-yukio-ozaki_n_4030396.html

この文章は最後に次のようにまとめている。
「小泉元首相の祖父・小泉又次郎は、立憲改進党そして猶興会の時代に、尾崎行雄と行動を共にした。又次郎から、その子、小泉純也に尾崎のことが語り継がれ、そしてさらに、小泉純一郎へと伝わる。最後まで「自分が明日のために何ができるのか」を考え、行動していた尾崎行雄を引き合いに出す小泉元首相もまた、今の己は何ができるかを、ただ実践しているだけではないだろうか。」

私はそんな難しいことではないと思う。小泉首相は、民主党の菅元総理と同様に、大物政治家としては極めて珍しく、電力会社から政治献金を受け取っていなかった。ということで、脱原発を主張しやすい立場にいたのだ。首相を務めていた時は、自民党の政策に沿って、原発推進を進めたが、別にそれによって自分が利することがなかった。だから、他の自民党の政治家とは大きく一線を画し、自民党の原発政策に反することを引退した現在、気軽にいえる立場にいたこと。また、おそらく、脱原発と主張することで、後生において「先見の明があった政治家」もしくは、自身も推進した原発政策が将来、批判されることになることを予測して、亡くなる前に先手を取ったとも捉えられる。

小沢一郎は「冷静に日本の将来を考える人なら、大抵行き着く結論だ。小泉氏も政治の現場を離れ、公平な高みから眺めて脱原発という心境に至ったんだろう」と評価したが、これもちょっと好意的に捉えすぎだと思う。

とはいえ、個人的にもこのような立場の人間が、脱原発発言をすることは素直に望ましい。ただ、尾崎行雄を取り出して分析するのは、明らかに深読みし過ぎであると私は思うのである。こういう風に、世の中を複雑に複雑に捉える人と、私はあまり飲みたいとは思わないな。

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