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大友良英とあまちゃんバンドを下北沢ガーデンで観る [道路整備事業の大罪]

シモキタボイスのイベントで大友良英氏があまちゃんバンドとコンサートをするので観に行った。既にチケットは完売ではあったのだが、ゲストとして入り込ませてもらった。さて、私はあまちゃんを一度も観たことがない。そもそもテレビは観ないのだが、さらにNHK は基本的に受信料を払わないので、家では絶対観ないのだ(ホテルや他人の家では観ることはある)。しかし、あまちゃんが世間を賑わせていたことは知っていた。

さて、コンサートは下北沢ガーデンであったのだが、もうすし詰め状態であった。キャパは400人くらいだと思われるが、まさに立錐の余地もない。下北沢の再開発などには関心がまったくないようなどうもあまちゃんのファンである若い女性が多かった。頭に「北の海女」というハチマキのようなものを巻いている。はっきりいって、ミッキーマウスの耳帽子と同じくらい不気味である。

私は二年ほど前、大友良英氏と下北沢のシンポジウムで同じパネリストとして登壇したことがある。その後も、ちょっと音楽談義などさせていただいた。大友さんは、超絶テクのギタリストとしてのイメージが強かったので、今回、こんなビッグ・バンドを指揮して、なんかメジャーになってしまって、嬉しいながらも意外である。どうも、ツアーに出ているらしくNHK ホールが完売らしい。今回の下北沢での出演も、知人の依頼などでどうしても断れずに出たらしい。

演奏は20時30分に始まった。なんか、いろいろと有名な曲を演奏しているようで観客は盛り上がっていたが、私はなんせドラマを見たことがないので、みな初めて聴いた曲である。ビッグ・バンドはなかなか華やかで演奏も上手であった。特にベースを弾いている女性は、場末の居酒屋の女将さんという風情であったが、男勝りの野太いベース・ラインを的確に刻んでいき、私は感動した。あと、ドラムとクラリネットもうまく、というか、演奏レベルは非常に高いものがあった。あまちゃんバンド、とかいうネーミングだとコミック・バンドと誤解されるかもしれないが、いやはやなかなかのバンドで感心した。

アンコールを2曲演奏して、すべてが終わったらもう10時30分近くであった。私はちょっと朝が早いので、アンコールが終わるとすぐ会場を去ろうとして、シモキタボイスの代表でもある下平氏の挨拶を聴き損ねてしまった。残念というか失敗。きっかけはあまちゃんでいいが、それでこの下北沢が再開発問題で大きな転換点にあることを知ってもらい、道路問題や原子力発電所の問題などを考えてもらえれば、本当に大友さんが忙しい中、時間をつくって演奏しに来てくれた甲斐があるのだが。100人のうち3人くらいでも、そういう問題に気づいてくれれば有り難いと思いながら帰路につく。

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