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安藤忠雄の丸ビル偽装緑化疑惑 [都市デザイン]

2013年6月7日の記事から(http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060701001513.html

JR大阪駅前にある円筒状の高層ビル「大阪マルビル」(大阪市北区)の壁面を植物で覆い、大阪の新たなシンボルにしようという緑化プロジェクト「都市の大樹」の工事が終了し、7日、発案者で建築家の安藤忠雄さん(71)らが記念式典を開いた。
 プロジェクトは、安藤さんと大和ハウスグループが協力し、高層ビル全体の壁面の緑化を目指す世界でも例のない試み。毎年数メートルずつ緑が育ち、壁面を上に向かって伸びていく予定だが、安藤さんは式典で「希望に向かって上がっていくものがあることが素晴らしい。大阪の町の誇りになる“世界一の大木”になってほしい」と期待を込めた。

引用終わり

さて、現在、どの程度まで緑化されているのだろうか。平成25年7月27日に開催されたと思しき「第 4 回大阪駅北ヤード:現地視察と緊急座談会の報告」によれば、7月15日段階では、「6 階まで緑化されており、種類はヘデラ・へリックスと所々にヘデラ・カナリエンシスを見た。いつのまにかサネカズラは姿を変えていた。でも、よく見ると、一部本物が混じるようだが、ほとんどは造花だった。一見すると、マルビル全体が本物のツル性植物で覆われているように見える」と記されている。つまり、新聞では「マルビルも緑化」といいながら、「現実はサネカズラをプラスチックのヘデラ・へリックス、 ヘデラ・カナリエンシスの造花にすり替えたのである。これは遠目で見る限り造花とは分からない。これを見た大阪市民は「安藤さんのマルビル緑化が本格化してきたな」と思うことであろう。つまり、大阪マルビルは偽装緑化であることが判明したのである。」

なぜ、造花で緑化することが、「大阪の誇り」になるのであろうか。これは、嘘つき文化、としてむしろ「大阪の恥」になるのではないだろうか。まあ、原発事故を起こして世界中から顰蹙を買い、さらに放射能を太平洋に垂れ流し続け顰蹙を買い、世界的にも珍しいほどの人種差別的行動を平気で行う人々が多くいて、戦争で他国に甚大なる被害を起こしたことも忘れようとうする政治家が居座る国に、まさにふさわしい建物であるとは思うのだが、安藤さんはそこまでの深謀があって、このようなものをつくったのであろうか。それであれば納得であり、さすが当世を代表する一流建築家である。ただ、それに付き合わされた大和ハウスグループはちょっと気の毒ではある。

そうそう。追記ではあるが、「世界一の大木」であるカリフォルニア州セコイア国立公園にあるGeneral Sherman Oaks の写真を添付しておきます。どんなにビルを緑化しても、二千年以上生き延びている自然の大木の貫禄には、足下にも及ばない。そもそもの発想からして、偽物というか、本物を過小評価している傲慢さを感じるのは私だけではあるまい。

General Sherman_4080.jpg
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