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イグドラがウォリアーズに加入する [スポーツ]

NBAのストーブ・リーグ(実際は、ストーブではなくエアコンではあるが)において、今期のフリー・エージェントではクリス・ポール、ドワイト・ハワードに次いで注目されていたアンドレ・イグドラがウォリアーズに加入することとなった。ウォリアーズはサラリーの上限を超えていたので、とてもイグドラに見合う金額は提示できなかったのだが、そんなウォリアーズの台所の事情の足下をみたユタ・ジャズがジェファーソン(1100万ドル)とビードリンス(900万ドル)という理不尽に高い年俸を二つのドラフト第一ラウンドの選択権とブランドン・ラッシュという運動能力の高いSFと合わせて、受け入れてくれた。ようするにジャファーソンとビードリンスという疫病神を二つの第一ラウンドの選択権とブランドン・ラッシュをくれれば受け入れてもいいよ、と言ってきてくれたのである。これは、ジャズにとってはとてもよいトレードである。というのは、ジェファーソンもビードリンスも、ついでにラッシュも契約は来年度では切れてしまうのである。つまり、ジャファーソンとビードリンスの年俸で第一ラウンドの選択権を二年分(2014年と2017年)とで買ったというように捉えることもできる。

さて、このように書くとウォリアーズは大損したかのような印象を受けるかもしれないが、そうでもない。というのは、これでキャップ・スペースに余裕が生じたことで、イグドラと契約をすることができたからである。イグドラと契約することで、ジャレット・ジャック、カール・ランドリーとは契約ができなくなってしまったが(ここらへんのNBAのルールはよく理解できていない)、イグドラはSFではあるがボール運びもできるし、ジャックという素晴らしい脇役がいなくなっても、余りある活躍をすることになると推察される。少なくとも、ディフェンスは相当、強化されることができる。そして、2017年はともかく、来年はウォリアーズは相当、強くなるので、2014年のドラフトの順番は相当、下の方であろう。それほど失うものは大きくない。

5月のプレイオフでも、イグドラがいたら、サンアントニオ・スパーズを相当、苦しめたことができたであろう。うまく展開すればシリーズを勝てたかもしれない。いやはや、それにしても私の目が黒いうちに、ウォリアーズが優勝するような可能性が少しでも出てくるようになるとはまったく思わなかった。つくづく、組織はしっかりとした戦略性をもって運営することが重要であることを理解する。オーナーが代わっただけで、数年間でこんなに強豪へと変貌するなんて、本当に驚きである。

また、ドワイト・ハワードのような自己中の選手が、ウォリアーズに来なくて本当に安堵する。ウォリアーズの強さは、しっかりとしたチーム・プレイとFor the Teamのメンタリティにあると思うからである。
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