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ウォリアーズのステッフン・カレーの驚異的なプレイ [スポーツ]

 NBAのプレイオフのシーズンが佳境に入っている。第一ラウンドは、それほどの波乱はなかった。上位シードのチームで敗退したのは、イースタン・コンフェレンスでは第四シードのブルックリン、そしてウエスタン・コンフェレンスでは、やはり第四シードのクリッパーズ。そして、何より私にとって喜ばしいことはゴールデンステート・ウォリアーズが第六シードでありながら、第三シードのデンバー・ナゲッツを4勝2敗で退けたことである。このウォリアーズの勝利が第一ラウンドの最大の驚きかもしれないが、ウォリアーズは敗退した第一試合も、試合終了直前にミラーの驚くべきレイアップがなかったら負けなかったことを考えると、全般的にずっと優位に第一ラウンドのシリーズを進めていたともいえるであろう。
 このシリーズでは、第一試合でウォリアーズ唯一のオールスター選手であるフォワードのリーが怪我で退場し、相当、ウォリアーズは不利になるかと思われたが、その後、デンバーでの一試合を除けば、横綱相撲のような安定感でシリーズをものにした(第六試合での第四クォーターではデンバーの猛反撃を許してはらはらとさせられたが)。このプレイオフでのシリーズ勝利は、この22年間で2度目だということを考えると、本当、感慨深いが、結構、余裕を持って勝ったという印象を受けた。
 これは、ボガットがリーの穴を埋めて余りある働きをしていることも大きいし、ジョージ・カール監督が指摘したように、ジャレット・ジャックをデンバーが止められなかったことがウォリアーズの勝利を引き寄せたとも言えるであろう。しかし、やはり、圧倒的に凄まじい活躍をしたのがステッフン・カレーである。特に第四試合の第三クォーターでの活躍(31点中22点)は、語り草になるであろう。

http://www.youtube.com/watch?v=1Sa9Zaf_OZk

 さて、しかし、このような大活躍もデンバーが相手だからという指摘もある。実際、サンアントニオとの第2ラウンドでは、スポーツ・アナリストの予測では8人中誰一人もウォリアーズがこのシリーズを勝つと予測したものはいなかった。というか、全敗という予測をしたものさえいる。
 確かにウォリアーズはサンアントニオのホームで1997年の2月以来勝てたことはなかった。そのジンクスは今日も続いた。残り4分で16点差があったのに、なんとそこから同点を許す。特に残り2分ちょっとで、ドレイモンド・グリーンがスティールしたボールをリチャード・ジャファーソンにパスして、余裕のダンクかと思ったらファールされ、しかもフリー・スローを二本とも外した。ジェファーソンはほとんど試合に出ていないにも関わらず、年俸10億円をもらっているプレイヤーだ。ここで、一本でも入れたら勝てたかと思うと本当に情けない。オーバー・タイムは一度目では決まらず、二度目でホーム・チームのスパーズがウォリアーズをかわした。
 勝てた試合を落としたのは大変、残念であるが、しかし、若いチームである。この負けは将来への貴重な肥やしとなるであろう。あのジョーダンでさえ、プレイオフで老練なピストンズに苦汁をなめさせられ、そして強くなっていったのである。
 また、負け試合ではあったが、この試合のカレーの第三クォーターの活躍も尋常ではなかった。44点中22点、フィールドゴールの割合は12本中9本である。現在のNBAの選手の中で、オフェンスのカテゴリーでは最もダイナミックな選手であるといっても過言ではないであろう。彼がオールスターに選ばれなかったのは、どうみてもおかしい。
 スパーズ有利な状況は変わらないが、しかし、今日の試合のウォリアーズは第四クォーターの最後の5分を除けば、大健闘をしていたし、スパーズを圧倒していた。今後の展開には、まだまだ希望が持てる。

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