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「魚らんお寺巡りスタンプラリー」に参加し、その都市資源の豊かさに感銘を受ける [都市デザイン]

魚らん商店会主催で「魚らんお寺巡りスタンプラリー」に参加する。これは、三田、高輪、白金にまたがる12のお寺を巡ってスタンプを押すというものである。魚らん坂周辺には本当に多くのお寺がある。それらの中から協力してくれる12のお寺を巡るのだ。それほど期待しないで始めたら、これが意外と面白く驚きの発見であった。特に印象に残ったのが、境内に入れる玉鳳寺である。この玉鳳寺は、幽霊坂にあるのだが、お宝的な浮世絵を幾つか保有されており、それらを見ることができるのだ。歌麿の美人画は、あまりしっかりと見たことがなかったのだが、いやあ、なかなか素晴らしい。また葛飾北斎の富嶽三十六景も「江戸日本橋」、「本所立川」、「深川万年橋下」、「下目黒」を所有しており、その色のグラデーションの腕の高さに驚く。これならゴッホなどに影響を与えたことも納得だ。その他にも龍源寺の紅葉の新緑の美しさ、薬王寺の朝顔の井戸などに感銘を受ける。特に、しかし驚いたのは、この大通りに面する高層マンションの裏側に、まるで1970年代から全然、変化をしてないような住宅街がエアポケットのように存在しているという事実である。魚らん商店会の方は、「いやあ、お寺しかないですよ」と言うが、いやいや、こんな素晴らしい都市資源を有していることはちょっと希有なことではないかと思う。千住や仲宿といった宿場町にもないほどの魅力ではないだろうか。特に、歴史的な都市資源であるから、他は真似したくてもできない。いいものを発見したと思わせてくれる一日であった。
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