SSブログ

ドナルド・キーン先生じゃなくても、今の日本人に失望しないことは難しい [サステイナブルな問題]

 日本文化研究の大家であるドナルド・キーン先生が、次のような苦言を呈している(読売新聞3月9日)。
「日本人は力を合わせて東北の人を助けると思っていました。東京は(電気が)明るい。必要のない看板がたくさんある。東京だけではない。忘れているんじゃないか。まだやるべきことは、いっぱいあると思います。」
 本当だよねえ。私が奉職している大学も、いらない電気が煌々と点いている。私は、これらに気づくといちいち消しているが、消しているたびに、人々は原発事故をどう考えているのか、本当、不思議な気分になる。
 許し難いのは、福島からの原発被災者を帰還させ、定住させようとする自民党の政策である。まあ、しかし、東電からの寄付金額ナンバーワンの麻生が、副首相であるような政党を、皆が選挙で選んだのであるから、このような理不尽を福島の人々に押しつけているのは、ある意味で国民の総意なのであろう。もちろん、私は自民党に票を入れていないのだが、民主主義というシステムでは私もその責任を負うわけである。キーン先生じゃなくても、この国に失望しない人がいる方が不思議である。


nice!(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1