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オランダの鉄道は結構、不親切で使いにくい [グローバルな問題]

マーストリヒトで大学の仕事も済まし、帰路に着く。フランクフルト空港までは列車だ。さて、リエージュ経由で行くのが一番、楽なのだが、窓口ではベルギー経由のチケットは売ってくれないとのこと。じゃあ、売ってくれる範囲で一番早いルートのもの売ってくれ、といったら、何かチケットにフェンローとかノイス経由と書いている。フェンローはオランダとドイツの国境にある都市で、本田や吉田、カレンなどが所属していたサッカー・チームがあることでちょっと日本でも知られている都市である。しかし、このフェンローはマーストリヒトの北にある。私が行きたいフランクフルト空港は南にある。なんで、フェンローなんだ。これは、例えば、大月から長野に行こうとしたら、八王子、高崎経由で八高線を使っていけ、と言われているようなものだ。全然、分からない。どういう列車に乗ればいいのか教えてくれ、と尋ねると、いやいやながら、列車の時間を印刷したものを出してきた。私はデュッセルドルフに住んでいたし、電車でドルトムントまで通っていたので、ここらへんの鉄道ネットワークはドイツ人より詳しいとの自負があるが、それでもこのルート設定は驚いた。こんなのチケット渡しただけで行ける訳ないじゃないか。と思いつつも、フェンロー行ったことないからいいか、飛行機の時間にも間に合いそうだし、ということで、マーストリヒトからフェンローに向かった。ルールモント、フェンロー、そしてデュッセルドルフとフランクフルト空港に行くまでには3回乗り換えをしなくてはならない。最大のネックは、フェンローで乗り換え時間が7分しかない。その前の二本の列車が遅れたら、それでもうアウトである。とはいえ、とりあえず、空港に近づくことが大切だと列車に乗りつつも、実は距離的には空港から遠くなっている。なんだかなあ。

結局、四本乗った列車で遅れてきたのは、デュッセルドルフからフランクフルト空港までのICE特急であった。これは10分遅れ程度なので、行程には問題がなかったのだが、それにしても、この遠回りは何なのだろう。どうやったら、ベルギーの列車までのチケットが買えたのか、よくシステムが分からなかった私は不思議である。チケット売り場は一つしかないように思えたのだが。

しかし、ヨーロッパの鉄道のチケット売り場で働く人たちは本当、ほとんどの場合、超不親切である。ドイツはもちろんのこと、スペインも酷かった。そして、オランダもご多分に漏れず、この不親切は酷いものがある。オランダ鉄道は、さらにクレジット・カードが窓口でも使えない。私のチケットは90ユーロぐらいであったが、普通、すぐに90ユーロ現金で出せることはないのでは。私はシティバンクのカードで、近くのキャッシュマシンから引き落とすことができたが、普通だったら、なかなか難しいものがあるかもしれない。これじゃあ、人々が自動車に乗ってしまうのも致し方ないかなとも思わせられる。とはいえ、オランダではなんと、車内でインターネットに無料でアクセスできた。この点だけは、ちょっとよかった。

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