ゲイの人達がレインボーフラッグを使う理由

ゲイの人達はレインボーフラッグをシンボルとしている。例えば、サンフランシスコのカストロ街など、ゲイが多く住んでいる地区では、ゲイの人達は家の外にレインボーフラッグを掲揚していたりする。なぜ、レインボーなのか。これまでちょっと不思議には思っていたのだが、ようやくその理由が分かった。それは、レインボーフラッグは、ジュディ・ガーランドが出世作「オズの魔法使い」で歌う佳曲「オーバー・ザ・レインボー」のレインボーに由来しているのだ。そして、これは私は知らなかったのだが、どうもジュディ・ガーランドはゲイの英雄であるそうなのだ。ジュディ・ガーランドはいわゆるどっちもOKの人であり、ゲイ雑誌『アドボケート』によれば、彼女は「ホモセクシュアルのエルビス」なのだそうだ。

とはいえ、どちらかというと彼女の性癖というよりかは、彼女の卓越したパフォーマーとしての才能、そして彼女の棘の道を歩むがごときの生き様が、ゲイの人達の大いなる共感をよんだらしい。そして、現在のようにゲイが市民権を得る以前は、そっち方面の人を「ドロシーの友達」（ドロシーはガーランドが演じたオズの魔法使いの主人公の女の子）という隠語で呼んでいたそうである。あと、彼女の父親が凄まじく荒淫のホモセクシュアルであった（そのお陰で幼少の彼女はしょっちゅう引っ越しを余儀なくされたそうである）こともゲイがシンパシーを覚えることと関係があったかもしれない。

あと、これも調べていて分かったことなのだが、ガーランドは３姉妹の末っ子で、本当はお姉さんがデビューする筈だったのだが、彼女は１３歳にして既にプロデューサーと肉体関係をもっていたため、お姉さんではなく彼女がデビューすることになったそうだ。そして、１３歳の時からアンフェタミンを常習しており、どうも「オズの魔法使い」での元気で溌剌としているガーランドは、ただ覚醒剤でハイになっていただけという話もあるそうだ。なんか、ここらへんはもう流石アメリカとかいいようがなく、私の理解力を越えている。

さて、しかし、そういう背景を知っていても、このガーランドが「オズの魔法使い」で歌い上げる「オーバー・ザ・レインボー」は素晴らしい。下のユーチューブで見られます。

http://www.youtube.com/watch?v=1HRa4X07jdE

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