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ハワイ島のコナは、まるでディズニーランドのように地域アイデンティティが感じられない場所であった [都市デザイン]

ハワイ島のコナにて2泊ほどした。ハワイ島に来たのは初めてではなかったが、中学時代であったこともあり、しかもヒロには行ったがコナには来たことがなかったので、結構、新鮮であった。さて、ヒロに来た時はずっと昔ということもあったが、なんか農地だらけで、とても牧歌的な印象があった。アメリカでもない、太平洋の島の田舎くさい場所というイメージであった。しかし、コナはそのような田舎くささがまったくない。空港からしてリゾート・ホテルのロビーのようであり、道路はしっかりと舗装され、風景は火山の溶岩に覆われ、雄大であると同時に殺伐としており、なかなかインパクトがあるが、都心の街並みは小じゃれた店やお洒落なコテージ系のホテルなどが多い。しかも、その小洒落さ加減は個人業主の努力の蓄積というよりかは、マーケティングによって、こんなことしたら観光客が喜ぶだろうという観点からつくられたような印象を与えるようなもので、私のようなひねた人間には鼻白む。都心からちょっと離れた住宅地は、アメリカ本土の郊外住宅地にように、大きいが金太郎飴のような家々が立ち並び、しかもウォルマートやセーフウェイ、ロングス・ドラッグスなど本土のナショナル・チェーンだらけである。なんだかなあ。中心部はディズニーランドのような消費空間であり、中心部を離れるとアメリカ郊外住宅地のような消費空間である。そこにはハワイ島の地域アイデンティティが感じられるものがほとんどない。これは、例えば石垣島などに比べても違う。石垣島の方がまだ、日本本土の違いをしっかりと感じることができる。これは、私が日本人であるからということではないと思う。むしろ、日本人であるからこそ、このようなハワイという場所において、アメリカ的な風土とハワイ的な風土との違いがよく理解できない筈である。その日本人である私が、このコナをディズニーランド的なノープレイスの消費空間として捉えるというのは、相当の問題なのではないかと思う。ハワイらしい植生、そして海の青さ、そして背景となる自然のランドスケープを除けば、地域性が本当に感じられない。コナからハーヴィーの方にまで行けば、多少、地域性的なものを感じられない訳ではあるが、その地域性もアメリカ本土的なものであり、ハワイ人やハワイの伝統文化的なものや歴史性を感じることはなかった。それは、コナの中心にあるコートヤード・マリアット・ホテルのロビー内を歩いていたカメハメハ王の着ぐるみとお土産屋に置かれるお土産へと矮小化されている。

ハワイ島に観光するものは何を期待しているのであろうか。本土並みのナショナル・チェーンがしっかりあり、それに加えての海の青さ、輝く太陽と美しいビーチであろうか。そこにはハワイ島というポリネシア諸島の文化的なものは、おそらくないのであろう。それらは前述したカメハメハ王の着ぐるみで十分なのであろう。そもそも、ハワイを訪れている人はディズニーランド的な、アメリカ本土の消費社会的なサービスを期待しているだけであり、地理的な発見や異文化の学習、などといったことへの期待は皆無なのかもしれない。そういった点では、アメリカ本土の観光地ではあるが、メサ・ヴェルデ国立公園やチャコ・キャニオンなどのアメリカ原住民の遺跡などに訪れる人などが期待しているものとも全く異なるのかもしれない。まあ、私が特に気になったのは、その地域性やローカル・アイデンティティをほとんど無視している都市デザインや都市開発のあり方であり、そのため、せっかく自然は美しいにも関わらず、私的には表層的でつまらない観光地にしか思えなかった。

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(このディズニーランドの店舗のようなファサードのどこに、ハワイらしさを感じるのか。これは、ハワイらしさを演出しようとしてつくられたデザインそのものではないか。すなわち、そのデザインには地域のオーセンティシティがまったくないな、と感じる私)
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