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ヤンキーズの地区優勝も霞むアスレチックスの大快挙 [スポーツ]

 ヤンキーズが地区優勝した。7月には2位に10ゲーム差をつけていたのに、オリオールズの猛追を受け、9月にイチローの大活躍があってどうにか背水の陣での地区優勝であった。そういった点ではイチローもヤンキーズも喜びもひとしおであり、私のように「週間ポスト」のイチローこき下ろし記事に憤慨していたものにとっても、ヤンキーズの優勝は嬉しいものであった。というか、私は生まれて初めてヤンキーズが優勝して嬉しいと思ったよ。
 しかし、このヤンキーズのはらはらどきどきの地区優勝をも霞ませる、劇的な大逆転がアメリカン・リーグでは起きたのである。それは、アスレチックスが最大で13ゲーム差、残り9試合でも5ゲーム差というほぼ不可能とも思えるハードルを、レンジャーズのもたつきもあり、最終試合で同率首位にまで迫り、最後の試合で、見事レンジャーズに勝ち、優勝をかっさらったことである。ミラクル・エースの名に恥じない歴史的な大逆転である。ちなみに、アスレチックスがアメリカン・リーグの西地区の首位に立ったのは最終日が今シーズン最初であった。最後の3試合がテキサスとの直接対決で、そこで3連勝。その前のマリナーズとの3試合でも3連勝したので、最後に6連勝をしたことになる。対するレンジャーズは5連敗。アスレチックスは最後の10試合を8勝2敗、レンジャーズは3勝7敗。これで、圧倒的なゲーム差はなくなってしまったのである。
 ちなみに、アスレチックスは最終戦でも4点差を逆転しての、大勝利であった。いやあ、これが快挙でなくてなんであろうか。ブラッド・ピットが主演で注目を浴びたアスレチックスの映画「マネー・ボール」。そのアプローチを他球団が真似したことで、再び、弱小球団に陥ってしまったアスレチックスであったが、マネー・ボール旋風の2006年に次いで再び地区優勝。この年も、スーパースターは投手のクックを除けば、ほとんど皆無の状況であり、オールスター出場選手も控えを入れてもクック一人。対するレンジャーズは先発の3名を含めて7名。圧倒的な力の差をなぜか逆転した。こういう珍事があると、本当、嬉しいねえ。日本でいえば広島カープが優勝したようなものである。イチローとアスレチックスという私が贔屓していた選手とチームが見事、プレーオフに進めて、私はなんか久しぶりにいい気分である。

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