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チベットのラサ(拉薩)を訪れる [地球探訪記]

 チベットのラサを訪れる。空港から1時間弱。新しくつくられた高速道路で来るので快適であった。さて、ラサは秘境というイメージを期待していたのだが、ポタラ宮の西側の地区はなんか普通の中国の地方都市といった風情で、すなわち、あまり風情がない。これは、ちょっと残念である。ラサの人口は50万人。そのうち、5割程度がチベット民族であるそうだ。とはいえ、チベットの都としてのラサが感じられるのは、大昭寺の周辺の旧市街地ぐらいという印象を受ける。もちろん、戒厳令下でのラサは自由に動くことはできず、旧市街地も裏道という裏道に警官がいて、出入りをチェックされる。一度出ると、再び入ることはできない。
 旧市街地のカフェの屋上からは、この旧市街地とポタラ宮が見える。旧市街地の建物の屋上には、チベットの五色旗か中国の国旗が飾られている。中国の国旗は、どことなく白旗のようで、何か私はとてもその光景をみて寂しく思ってしまった。このラサでは多くの僧が抵抗の意思表示として焼身自殺をしている。ラサの壮大で威厳のあるポタラ宮の足下で展開している人権を蹂躙するような政策が遂行されていることに心を痛めるが、私はそれ以上の何もすることもできない。というか、他国のことを心配するよりも自分の足下の原発工事再開(大間原発)をどうにかしなくてはと思う。これも、同様の人権蹂躙というか、国が喪失してしまうかどうかの問題であると思うからだ。

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タグ:ラサ
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