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チベットを訪れて、その愛国イデオロギーの押しつけに驚く [グローバルな問題]

チベットを訪れている。地域アイデンティティを無視した、中国風の近代的な建物が多く建設されており興醒めすると同時に、このような地域アイデンティティを無視した開発を進めることで、その地域殺しが行われていることを知る。というか、そのようなことは概念的には理解していたが、まさに百聞は一見にしかずといった光景が目の前に展開している。建築物によって、その地域アイデンティティが破壊されることが、ここまで分かりやすく明らかになっているところも珍しいであろう。そして、巨大な広告、そしてテレビ、インターネット。おそらく教育もチベット族の地域アイデンティティを崩壊させることに一役買っているであろう。広告は国家イデオロギー的なものが多くて、愛国一致、みたいなことが書かれている。ついでにいえば、道路や鉄道、空港といった社会基盤整備、そして経済開発といったすべての開発行為が、地域アイデンティティを崩壊させることに繋がる。もちろん、このような開発によって、それまでチベットの人は食べられなかったトマトやキャベツなどを食べられるようになったのだが、得たものに比して失ったものの方が大きいのではないだろうか。そして、このような開発がなければ、私がチベットを訪れ、ポタラ宮などを観ることはできなかった訳だが、そんな私的な欲望で正当化されるような開発ではないのではないかと思われる。というのも、この開発によって豊かになるのは中国人であり、この開発に投資する外資であるからだ。チベット人の多くが、経済的な意味も含めて、どの程度豊かになるかは疑わしい。そして、私は思うのであるが、もし、地球上に秘境がなくなるほど開発が進んだ時に、人類は滅びるのではないだろうか。

タグ:チベット
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