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ローマ時代の遺跡公園のあるクサンテンを訪れる [地域興し]

ノルドライン・ヴェストファーレン州の西端、オランダの国境に近いクサンテンを訪れる。ここには、世界最大規模の屋外型遺跡公園があるのに加え、中世風の美しい中心市街地もあり、なかなか観光地としては魅力的なところだ。デュースブルクから、ローカル鉄道に乗って50分程度。周囲のランドスケープはドイツというよりかはオランダ。クサンテンの町にも巨大なる風車が立っていたりする。クサンテンは、第二次世界大戦では85%以上が破壊されたので、その建物の多くは戦後、修復されたものであるが、それでも結構、味わいのある街並みだ。ここだけでも観光に来る価値はあるかとも思われるが、ここの目玉はなんといってもローマ時代の屋外遺跡公園である。ここは、なんとクサンテンのローマ時代の街並みを再現するために、遺跡を発掘し、復元を試みている。1975年に開園されたのだが、現在でも遺跡を発掘中である。というか、まだほとんどが発掘されてなく、2012年現在でも大風呂、コロシアム、寺院、裕福な住民の家、ぐらいしか復元されていない。最終的にここが復元されるには100年はかかるだろうと見られている。とはいえ、このドイツでもローマから遠く離れた北ドイツにて、こういう遺跡があるという事実でさえ、2000年前をイマジネーションさせるのだが、その遺跡を復元させる試みがされていることで、より強く想像力を刺激される。なかなか興味深い場所である。

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(市内にある風車)

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(市街地は歴史的街並みではないが、なかなか雰囲気はよい)

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(アンピシアター。ローマはもちろんのこと、リヨンとも比較にもなりませんが結構、雰囲気はあります)

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(寺院も一部、復元されています)
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